ウクライナ宣教師沖縄で奉仕開始 避難民として来日ナディヤさん
ウクライナ宣教師ナディヤさん 毎年交流していた沖縄で奉仕開始 家族思い、教会も涙
2018年来日時。歌を披露
日本宣教に重荷を持ち、ウクライナ侵攻前から沖縄県うるま市の沖縄バプテスト連盟・ジョイチャペルでの奉仕が決まっていたウクライナ人宣教師、ナディヤ・ツヴァリュークさん(=写真=4月10日号で既報)が、4月に無事着任して働きを開始した。現在、教会が今年新たに開園した129人規模の認可保育園「JOYキッズガーデン」で、英語を教えながら子どもたちの保育に携わっている。
ナディヤさんとジョイチャペルは家族のような関係だ。毎年来日して北九州を拠点に活動していたナディヤさんは、いつもジョイチャペルを訪れて交流を深めてきた。宮平満副牧師は、JOYキッズガーデン開園準備の中で「簡単な英語を子どもたちに教えながら手遊びなどしてくれる人はいないか」と、探していたときに浮かんだのがナディヤさんだったという。
2018年に開園した小規模保育園で、滞在中のナディヤさんが英語で子どもたちを遊ばせていた姿が思い出された。子どもたちは大喜び。子どもや若者伝道に重荷を持つナディヤさんは、うってつけの人材だった。ナディヤさんもSNSで、保育士として何かできることはないかと声を掛けてくれていた。
思いもよらぬ戦争を挟んで、ナディヤさんの宣教への喜びや期待は、家族を置いて母国を離れる苦しみに覆われた。痛む心を抱えて着任したナディヤさんを、教会の人々は涙を流して迎えたという。今は4月中に母や弟妹の来沖が実現することを、教会全体で祈り続けている。父や祖父は国にとどまったままだ。
礼拝で証しに立ったナディヤさんは「十字架を負うという体験をしました」と、、、、
(主任の大城牧師は「本人はまだまだ混乱している」と語ります。2022年4月17日号掲載記事)