津波で泥だらけとなったオルガンを修復し、教会にお返し…。JECA・五所川原福音キリスト教会の五十嵐賢志牧師は、被災者救援目的で訪れた日基教団・新生釜石教会(柳谷雄介牧師)から津波に浸かったリードオルガンを引き取り、東日本大震災1周年前日の3月10日に修復を完了し4月4日、修理したオルガンを新生釜石教会に返却。1年ぶりにオルガンの音色がよみがえった。

 震災直後の11年3月下旬、五十嵐さんは今後のボランティア活動のための視察を兼ね、JECA・青森福音キリスト教会の菅野淳一牧師ら有志の牧師と共に被災地を訪問。この時、津波被害に遭った新生釜石教会を訪れ、1階の礼拝堂に泥だらけのオルガンを見つけた。以前、オルガン工房に勤めていたことがあり、たびたび教会から依頼を受け調律とメンテナンスを行ってきた五十嵐さんは「もしかすると直るかもしれない」と思い、持ち帰った。(中田 朗)

【詳しくは紙面で】

写真左=4月4日の祈祷会で。修復を終えたオルガンによる演奏で賛美