岩手県山田町でのOMF岩手支援プロジェクトの拠点「いっぽいっぽ・山田」(川向5竏窒R)が6月6日、開所した。三陸沿岸を通る国道45号線沿いで、津波で流出した陸中山田駅の近くにある。OMFスタッフとしてマイク、ロウィーナ・マギンティ夫妻、本間英隆、早苗夫妻が奉仕する。
 プレハブだが、木製のテラスがつき、内装も木目と淡い緑をとした和やかな雰囲気だ。カフェ風のホールでは、お茶を飲んでくつろげる。飲み物は一部無料で、ほかの飲み物も気兼ねしないよう100円程度で買えるようになっている。本棚には雑誌やさりげなくキリスト教に関する書籍、トラクトなどが自由に読めるよう置いている。
 ロウィーナさんは「教会臭くない、入り安い場所にしたいと思いました」と話す。マギンティ夫妻は山田町の仮設住宅を訪問するうちに、町の多くのものが津波で流され、行くところがないという課題を抱えていることを知った。建築関係の人で、津波で被害を受けたが、国道沿いの場所を提供するという人と出会い、「人々が交流プラザとして、ほっとして、話を聞いてもらえるフレンドリーな」拠点ができた。 沿岸のため、居住はできないが、2階部分はボランティアの休憩所ともなる。
 「三陸はキリスト教の影響が少ない地域だが、ここで少しずつ神の愛を感じるように、キリストの香りを放ってやさしく歓迎したいです」。開店は10時縲怩P7時。記者が訪問した日は、開店1時間ほどで早速、スタッフが支援で知り合った地元の漁師の人たちなどが集まり、気軽におしゃべりをしていた。
 
釜石市では内陸の家屋を改装し、「いっぽいっぽ・釜石」を整備中。


大船渡市では「3・11いわて教会ネットワーク」で、すでに家主が仮設住宅に移った津波の被害を受けた家屋を借りて修復。