岩手・大船渡に支援拠点 宿泊と交流の場に
岩手県大船渡市付近におけるボランティアの宿泊所、地域の人々との交流の場所としての拠点「大船渡グレース・ハウス」が8月10日に完成し、地域の人々に向けてオープンハウスが開かれた。同拠点は3.11いわて教会ネットワークによって運営される。
今までは町のボランティアセンターや借家を使ってボランティアの宿泊をしていたが、それぞれ、期限が来て閉じられ、拠点形成が急務だった。また仮設住宅では住民同しで気軽に話せないという現状があ り、新拠点は地域の人々が助けを求められる場、遊びに来られる場、さみしいときに来られる場として期待される。
新拠点は一般の家屋で、津波により、約80センチの床上浸水をしていた。床の張り直し、壁の塗り直しなどリフォームには日本各地のみならず、世界各地から長期、短期30人以上がリフォームに携わり、約3か月で修復した。
建物入り口奥にある、12畳、4畳の部屋がそれぞれ宿泊場所になる。キッチンにつながる大部屋もあり、集会、ミーティングに使われる。2階には8畳部屋が2つあり、アメリカから支援に来たフレッド&千加子・ウィットワー夫妻が住む。2人は向こう3年間は住む予定だ。大船渡のスタッフとしては、ジェント・マイカさんがいる。昨年から奉仕したポ ーラ・チェンさんは5月から来たスタッフ大塩梨奈さんに引き継ぎ、今月千葉に帰る。
現在活動としては、主に大工班、イベント班に分かれる。大工班では仮設住宅などで棚や下駄箱、椅子、テーブルなどをつくるボランティアで人々と関わる。イベント班では料理教室などを開いている。夏祭りなども開いた。各地からのボランティアもほぼ毎週訪れている。
マイカさんは「大工やイベント、英語教室なども通し、多くの人たちと出会った」と感謝し、「出会った人たちとさらに関係が深まり、人間関係の中で神様のことを証しできるように、神様の素晴らしさ、栄光を現せるようにお祈り下さい」と願う。
住所:022-0003 岩手県大船渡市盛町内ノ目7-4、連絡先:090-2993‐3229