二つ目の新コーナーは、また一味違う。ほぼ3か月に1度、第5日曜日に放送される「これってどうなの?!」。JECA・春日井聖書教会協力牧師の水谷潔さん、飛田紀代美さん、そして番組の企画者でもあるスタッフ伊東純仁さんがパーソナリティーを務める。「僕自身もこれってどうなの?! と思うことが山ほどある」と語る伊東さん。今回の企画は、東海ラジオで放送されていた水谷さん出演番組の録音を担当する中で、ぜひとも全国放送したいと思ったことがきっかけだった。その番組で扱っていたテーマは、恋愛を始めとする若者向けのものだったという。しかし今回の番組では、世代によらず、広く当たり前と思われていることに光を当てる。エンタメで人気の題材や、ニュースでよく目にする話題。クリスチャンでない人を主な対象としているのかと思いきや、クリスチャンも、じっくりと世の中のあれこれを考えずにいた事実に気付かされる内容となっている。「すでに救われているからといって世の中のことから目をそらしてはいないか。クリスチャンだから教会の中に生きるということではなく、それ以前にこの世の中に生きている。そういうことを考える番組にしたい」。クリスチャンだって、この世界を生きている。その事実は、クリスチャンでないリスナーにとっては親近感を覚えるきっかけにもなりうる。「この社会で当たり前のようになっているけれど、教会では話し合われないことを、ここでまず話し合ってみたい。聖書の語る〝いい話〟は、世間の方々からすれば目新しいもの、知らない世界として映る。だけどそれだけでは、キリスト教ってなんだか神々しい、清らかなイメージで終わってしまう」。その言葉通り、番組の前半では、パーソナリティーの3人がそれぞれの実体験も交えながら語り合う。扱うテーマの持つ様々な要素に触れる時、リスナーはどこかに自分を当てはめずにはおれない。

このようなコーナーは、これまでの「世の光いきいきタイム」にはなかった。ただし、新コーナーが提示したいのは、世の中にまつわる問題だけではない。世の中の問題以上に大事なこと、そして聖書にしか語れない根本的な解決策だ。

「世の光いきいきタイム」を聴いているリスナーは、放送局の調査によると、1回分の放送につきおよそ38万人とされている。「宗教番組が多い早朝枠で、なんだか賛美歌って素敵だよね、なぜかキリスト教の番組っていいよね。そんなふうに感じていただけたら」と伊東さんは語る。もっともらしい情報であふれる世の中に「これってどうなの?!」と投げかける新コーナーが、確かな輝きを放っていく。初回放送は6月30日(地域により29日、7月1日)から。テーマは、なんと「お墓」。

「世の光いきいきタイム」は文化放送を始めとする14局で、日曜(地域により土曜、東海ラジオのみ月曜深夜)に放送中。https://www.radio-yonohikari.com/ で全国どこからでも聴ける。
【松尾結実】


左から、水谷さん、飛田さん、伊東さん

2024年07月07日号 04面掲載記事)