女性献身者セミナー「ナオミの会」 大阪聖書学院 一括りにせず励ましあう
大阪聖書学院では2024年度、「ナオミの会」という全6回のセミナーを開催してきました。女性の神学生・教職者・教会スタッフなどが対象で、教派、団体、世代を超えた交わりの場となっています。女性献身者の先輩として、教会、神学校、ミッションスクール、海外宣教といった多様な場で働いてこられた先生方を講師にお迎えし、夕食の交わり・講演・グループタイムと続く3時間のプログラムです。
「ベテランの先生が代わる代わる6人もいらっしゃる…」写真の安藤理恵子先生(玉川聖学院学院長)はじめ、講師予定者のリストを事前に目にした第一印象は、期待より緊張でした。でも蓋を開けてみればやはり大阪、元々友人だったかのような砕けた会話が、たちまちのうちに始まりました(笑)。
講演内容は密度濃く、「ここで聞いた話はお互い他言しない」という約束のもと、紆余(うよ)曲折の歩みや葛藤、教えられたみことばの意味など、真摯かつ赤裸々に、心からお語りくださることばかりでした。質疑以後の展開は顔ぶれによってさまざまで、目をみはる程の盛り上がりを見せた回もあれば、痛みを吐露し合う涙の回もありました。ですがいずれの回も同じく、それぞれに胸に迫られるものがあり、分かち合いは尽きず、予定時間を大幅に過ぎることもしばしばでした。大先輩である先生方を、思いがけず身近に感じるような過去のエピソード、言葉を失うような大きな試練、忘れがたい失敗、それらをなおも上回る主のご真実、みことばと聖霊の力。女性の働き人ならではの恵み・悩みも含め、次の世代の糧になるようにと分かち合ってくださる一つひとつが本当に感謝で、びっしりとメモを取ったノートを見返すたびに、改めて励ましを受けています。
参加を重ねる中で見えてきたことの一つは、「女性の献身」と一口に言っても、導きも境遇も、悩む方向性でさえもそれぞれに異なり、互いに真逆ですらありうるということです、、、、、(レポート・長原尚子=大阪聖書学院常勤講師)
(2025年01月26日号 02面掲載記事)