「学校の先生と牧師にはならないと言って結婚したのに、牧師を42年、その挙げ句に学校の先生。これはもう神様のシナリオとしか言いようがありません」。そう語るのは今年4月、高知県南国市にあるキリスト教主義学校「清和女子中高等学校」の校長に就任した黒田朔さんだ。黒田さんは、高知城天守閣を模した会堂で知られるハワイ・ホノルル市内にあるマキキ聖城キリスト教会の牧師を28年務め、2011年に引退。帰国を機に牧師休暇の時などに説教に駆けつける「牧会おたすけマン」ミニストリーを立ち上げ活動していた。そんな中、舞い込んで来たのが、「清和女子中高等学校の校長に」という話だった。この背後には、「高知城」を接点に始まったハワイと高知との親密な文化交流があった。(中田 朗)

写真=高知城を背に立つ黒田さん。この高知城が機縁で清和女子中高等学校校長に就任した。

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