改憲情勢を憂う緊急祈祷会「震災を悪用、平和憲法骨抜き」
日本バプテスト連盟東京地方連合では、北地区牧師会有志の呼びかけにより12月13日、板橋区の蓮根バプテスト教会で「改憲情勢を憂う緊急祈祷会」が開かれた。「憲法審査会では震災・原発事故を悪用して平和憲法を骨抜きにする方向で改憲しようとしている」と現状を憂え、キリスト者としてきちんと現状を認識しつつ、「まず祈りたい。そしてみ言葉に示される御心を求めたい」との趣旨。同地区牧師・信徒らのほか、キリスト者平和ネットに関わる他教派からも参加があった。
祈祷会は賛美と祈りで進められ、志村バプテスト教会の城倉啓牧師が講演。憲法審査会の状況や国政選挙の議席配分予測を踏まえて、改憲勢力の行動予測をし、祈りの課題と「わたしたちにできること」を分かち合った。
エゼキエル書3・16縲・1から不正を警告すべき見張りの責任を引用し、現状を「平和憲法が明文改憲されるという、戦後一番危ない状況」と警告。大手メディアがほとんど報道しない中で、参議院憲法審査会が本来は憲法と無関係な大震災のことを話題に「国家緊急権」を議論、衆議院憲法審査会では条章議論ですでに天皇条項を話し合っていることを報告し、「そこまで進んでいることがほとんど知られていないことは非常に危険」と警鐘を鳴らした。(根田祥一)