東日本大震災から3月で丸2年。東北被災地のニュースがあまり聞かれなくなり、ボランティアも激減、支援団体も撤退していく中、岩手県三陸沿岸部の被災地に足繁く運び、津波被害で家や家族を失った被災者に寄り添い、支援し続けるクリスチャンたちがいる。3・11いわて教会ネットワーク(略・いわてネット=コーディネーター・近藤愛哉、大塚史明)の現地スタッフたちだ。永田道生さんは宮古市で、大塩梨奈さんは大船渡市で、支援活動を通し被災者に寄り添っている。

 永田さんは千葉県のNSSK・インターナショナル・バイブル・フェローシップ(伊野彰一牧師)の震災支援チーム「ユナイテッド・プロジェクト」を通じ、震災から3か月後の11年6月に派遣された長期スタッフだ。初めて宮古に足を踏み入れたのが4月29日。その時は「まさか長期でやるとは思いませんでした」
 鳥取出身の大塩さんは昨年5月、いわてネットの現地スタッフとして大船渡にやって来た。支援ネットワークを通じて派遣された現地スタッフとは違い、自ら志願して来たという。「仙台で震災に遭った。その数日後、聖書を読んでいたら『エジプトに下ることを恐れるな』(創世記46・3)の御言葉が示された。神様は私に東北に行けと語られたのです」(中田 朗)

写真右上=2012年12月に洗礼を受けた宮古の女性を囲んで。
     写真下は仮設に住む女性にマッサージをしてあげる永田さん
写真下= 仮設で生活する高齢者の話にじっと耳を傾ける大塩梨奈さん(右)