震災後、「流浪の教会」として牧師、信徒たちが各地を転々としてきた、福島第一原発から最も近い福島県大熊町にある保守バプ・福島第一聖書バプテスト教会(佐藤彰牧師)は、いわき市泉町に故郷の大熊町に向けて翼を広げた形の第5会堂「泉のチャペル」を建設中だ。2月24日、まだ工事の音が聞こえる中、泉のチャペルで初めての入堂礼拝が執り行われた。当日は震災で各地に散らばった信徒たちが一堂に集い、礼拝をささげた。

 礼拝ではスライドでこれまでの歩みを振り返り、信徒の証しと特別賛美があった後、入堂の辞を唱和。「涙を拭いて天を見上げ、まごころからの感謝と賛美を主にささげ、神と人とにお仕えします」と決意表明した。(中田 朗)

写真左=工事途中の福島第一聖書バプテスト教会泉のチャペル。
    円内は佐藤牧師
写真下=入堂する信徒たち