1977年11月15日に中学校から帰宅途中、横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されてから昨年で35年。北朝鮮がミサイルを配備し、「戦争前夜」と繰り返し好戦的な発言を繰り返すさなかの4月12日、東京・千代田区のお茶の水クリスチャン・センター5Fギャラリーで「横田めぐみ写真展」(同実行委員会主催=榊原寛会長、斉藤眞紀子祈り会代表、多胡元喜実行委員長)が開幕した。父の滋さんが撮りためた家族写真40点や報道記事パネル20点、めぐみさんの作文などを展示し、「めぐみさんが家族と過ごした13年」と拉致事件の実態を浮き彫りにする。

 オープニングセレモニーに出席した母の早紀江さんは、「疲れ果てておりますけれども、写真展を多くの方に見ていただいて、拉致問題がどんなに大変なことか、同じ思いをしているお父さんお母さんたちがいらっしゃることを知っていただきたい」と訴えた。

 横田夫妻は、めぐみさんの名前と写真を公表することでその身に危険が及ぶかもしれないと覚悟の中で、拉致問題を知る人が増えれば政府を動かすことにもなると写真展を開いてきた。早紀江さんは、「イエス様に救われ、大きな方を見上げてそのみことばの中で信じて祈ってきました。その方は、これから後のことが北にとっても良いように、平和な国になってほしいと願っておられると信じています。本当の平和がどういうものか北の指導者にも知ってもらいたい」と願いを述べた。

 写真展は4月29日(祝)まで。入場無料。開場は10時30分縲・8時(日曜のみ13時縲怐j。会場はJR・東京メトロ御茶ノ水駅から徒歩3分。問い合わせTEL03-5341-6933 いのちのことば社。

写真展会場の前で拉致問題解決の署名活動をする横田夫妻。署名は1000万達成まであと一歩となっている。