牧師として国会議員22年 人権・平和・戦後和解に尽くし 土肥隆一氏死去
現役の牧師として衆議院議員を7期22年務めた土肥隆一氏(どい・りゅういち=日本基督教団和田山地の塩伝道所牧師、元社会福祉法人神戸聖隷福祉事業団理事長)が、1月22日、神戸市内で入院中の病院で死去、76歳だった。葬儀は近親者により1月25日、神戸市中央区の日基教団・神戸教会で執り行われた。司式は同教会の菅根信彦牧師、喪主は長男の信哉氏。
1939年2月、京城(ソウル)生まれ。東京神学大学大学院修了後、日本基督教団牧師の傍ら社会福祉活動に従事。神戸ライフ・ケアー協会事務局長として、今日の介護保険制度を先取りするような受益者負担による住民参加型の在宅福祉に先鞭をつけた。
神戸出身のクリスチャン国会議員・川上民雄氏の地元秘書を務めていた1990年、川上氏の政界引退に伴い、兵庫選挙区を引き継ぐ形で日本社会党から衆議院議員に立候補し初当選。社会党で2期、社会党分裂後の民主改革連合幹事長として1期、民主党に合流後は4期にわたり2012年まで議員活動を続けた。(2月7日号で詳細)