原子力発電に関する悔い改めと見解

2014年5月21日 JECA 全国社会委員会

 JECA 全国社会委員会は、原子力発電(以下、原発とします)に関して次のような悔い改めと見解を公にします。

1.悔い改め
 まず、第一に、私たちは繰り返される安全神話を盲信し、原発の抱えるさまざまな問題や危険に関心を持とうとせず、また真摯に学ぶことを軽視し、警告の声を上げてこなかったことを悔い改めます。エレミヤは言いました。「彼ら(にせ預言者たち)は、わたしの民の傷を手軽にいやし、平安がないのに、『平安だ、平安だ。』と言っている。」(エレミヤ6:14)。
 また、原発に対し、何の抑止的行為も行なわず、現在の技術では回復不能なまでに被造世界を汚染してしまったことを悔い改めます。

 2011年3月11日の東日本大震災、そして福島第一原子力発電所の爆発事故から3年が経ちました。
 1000年に一度の大震災と津波は、膨大な尊い命を奪いました。主にある教会と兄弟姉妹による被災地への支援も続けられていますが、今も、被災された方々の苦しみは続いています。
 しかし、このたびの東日本大震災は、地震と津波の被害に加えて、原子力発電所の爆発という日本人にとって初めての惨事が加わり、その傷は未だに癒えません。原発はその存在によって、また事故によって放射性物質を広範に放出しています。福島第一原子力発電所から放出された放射性物質は、チェルノブイリ原発事故に匹敵、あるいはそれ以上と考えられ、さらに現在も放出し続けている放射性物質が、これからどれほどの被害を出すのかわからない未知の領域に踏み込もうとしています。(注1)
 総務省の発表によると、横ばいだった日本の人口は、2011年の3月原発事故の時期から急激に減少し始めています。3年経った今、震災時の犠牲者数を遥かに超える人口が急激に減少しており、さらに減少することが予想されています。(注2)
 確かに少子高齢化から人口が減少することは予測されていました。しかし、急激な減少が始まった時期から考えて、原発事故が直接また間接的に関与している可能性がないとすることは困難です。
 膨大な数の「神のかたち」に創られた人間の命が失われている現実に対し、政府には原因究明と対応をする様子は見られません。むしろ、原発由来の健康被害を疑わない国民を作る政策に踏み切っているように見えます。
 しかし、すべての人が救われることを望んでおられる神のみこころを知っている私たちキリスト者が目を背けることはできないと考えます。「神は、すべての人が救われて、真理を知るようになるのを望んでおられます。」(テモテへの手紙第一2:4)。
 よって、社会委員会では、原発問題について、悔い改めることから出発しなければならないと考えました。