7月10日号紙面:この国の宣教協力を考える 第6回日本伝道会議 プロジェクトから②
広範な分野での宣教協力について、今年9月~日に神戸で開かれる第6回日本伝道会議(JCE6)はのプロジェクトを推進している。日本福音同盟第31回総会(6月6~8日)内で、JCE6の各プロジェクトの経過と展望が紹介された。【高橋良知】
環境・持続可能性
プロジェクト「持続可能な社会の構築」は、住田裕氏(長老教会・幡ヶ谷キリスト教会牧師)が紹介。現代社会の大量生産、大量消費、大量廃棄により、地球環境問題が
発生し、人と被造物の生存基盤が損なわれている現状を直視し、聖書に基づく人のライフスタイル、持続可能な社会の構築を明らかにし、具体的にキリスト者として生き、福音宣教に貢献する。聖書から神が創造した地球環境について確認し、むさぼりや偶像礼拝に注意。「『福音に生きる持続可能な社会』をめざすコンソーシアム」設立をめざす。JCE6直前の9月日には、食生活の見直しと自然観察などによる環境セミナーを催して備える。
災害対応ネットワーク
プロジェクト「災害対応を通して仕える教会」は松本順氏(ホーリネス・上野教会牧師)が紹介。4月に発生した熊本地震災害に触れて、「教会協力による愛のわざが起きた」と述べ、「同じような災害が起きたら、どうするか。他人事ではなく、私のこととして考えたい」と勧めた。
JCE6では、1教会の備えとして、阪神・淡路大震災を経験した神戸の教会の牧師から経験を聞く。2人の備えとして、被災者・支援者の心のケアなどを担う災害対応チャプレンを養成する、3組織の備えとして、災害が起こる前に、災害対応ネットワークを近隣の教会と立ち上げられるよう促す。
青年宣教の人材育成
「青年宣教」について、西村敬憲氏(同盟基督・西大寺キリスト教会牧師)は、クリスチャン子弟の多くが中高生までに教会を離れるという実態に触れて、「鍵は、教職者や教会リーダーの意識改革」と述べ、青年宣教団体と協力した人材育成を勧めた。2018年11月22~24日の第2回青年伝道会議(NSD)開催を告知し、各教団教派に日程調整を願い、青年担当者の参加を要請した。JCE6当日は基調講演とパネルディスカッション「教団教派の青年担当者の苦悩と葛藤」、NSDへの意見交換を行う。
子ども宣教の実態と対策
プロジェクト「子ども」は、宇賀飛翔氏(ワン・ホープスタッフ)が紹介。全国の教会、クリスチャンに教会学校の実態、信仰をもった年齢やきっかけを調査し、一部報告。JCE6当日はデータの全貌を伝える。4歳から14歳の優先度を高める世界的な運動「4/14の窓」を紹介して、地域や全国的な集まりでの協力を勧めた。