命があり健康なときは、そのありがたみに気づかずに、足りないものを数えて不平不満ばかり…そんなことはないでしょうか。
 確かに病は、筆舌に尽くしがたい苦痛を伴いますが、これまでの無知だった自分をいさめ、感謝という恵みを私たちにもたらしてくれます。

 苦しみが大きければ大きいほど、きっと自分には大きな自己発見がある。これを越えてなお、自分の時間を人々に捧げる。その喜びは苦難と比例して大きなものであると信じ、ただただ、ありのまあmに、あるがままに、キープオンゴーイングです。
       『生きていくあなたへ 105歳どうしても遺したかった言葉』より

 2017年7月18日、105歳で亡くなった日野原重明氏。2か月後の9月には、幻冬舎から日野原氏最後の書籍『生きていくあなたへ 105歳どうしても遺したかった言葉』が出版されたが、2018年1月現在、30万部を超えるベストセラーとなっている。12月10日には、「日野原重明氏 追悼&最後の書籍出版記念 演奏会」(ヴォイス・ファクトリイ株式会社主催)が、東京・渋谷区の新国立劇場オペラパレスが開かれた。第1部では、ナビゲーターの輪嶋東太郎さん(ヴォイス・ファクトリイ株式会社代表)と日野原氏次男の妻で、日野原氏の介護にあたった眞紀さんが、生前の日野原氏の映像と共に思い出を語り、毎日放送アナウンサーの水野晶子氏が書籍の一部を朗読した。第2部では演奏会が行われ、櫻井まゆこ氏(メゾ・ソプラノ)とクリスティアン・アガピエ氏(ピアノ)、アントニオ古賀氏(ギター)、たいらじょう(人形劇俳優)、べー・チェチョル氏(テノール)が出演。フィナーレでは出演者全員で「ふるさと」を合唱した。