今国会で盛んに議論され、メディアでも取り上げられてきた働き方改革。長時間労働の改善、非正規と正社員の格差是正、高齢者の就労促進など、今、日本の労働環境における課題は多い。その改善策の一つとして安倍晋三政権が提示したのが裁量労働制だ。
 裁量労働制とは、雇用者と労働者が結ぶ労働形態の一つで、実際の勤務時間と関係なく、あらかじめ決められた時間を働いたとみなし、給与を支払う仕組みだ。働き手は自らの「裁量」で仕事ができるとされている反面、長時間労働をしても残業代は支払われない。会社側による乱用の危険性もある。
 先の国会審議で、厚生労働省のずさんなデータ不備問題により、安倍首相は裁量労働制を法案から削除する決断をしたのは、記憶に新しい。
 そんな中、経営士の堺剛さんは「聖書から学ぶ働き方改革」を提唱する。自身、会社のコンプライアンス意識が低く、長時間労働・ ハラスメント問題が常態化している「ブラック企業」に勤めていたという堺さんは、「一人でも多くの人が人間らしい生活を送るためには、財務体質および業務効率の改善が必要だ」との信念から、2017年4月に株式会社バーニングスピリッツを設立。政策リサーチ販売、パートタイム経理部長サービス、ノベリティ企画・販売、社内研修等の企画、働き方改革支援などを展開している。
(4月8,15日号で詳細)