CD「Pray like the rain」 KiKi ――神に向き合う祈り、抱かれる温もり

JAYE公山がプロデュースするこの1枚には、シンガー KiKi のゴスペルがいつまでも消えない灯のように息づいている。

R&Bゴスペルのパワフルな歌唱力では高く評価されているシンガーだが、このミニアルバムには「祈り」と神と向き合うことでしか感じることのできない「抱かれる温もり」がしっかりと伝わってくる。

タイトル曲「Pray like the rain」では、試練と言うには辛い出来事の経験をもつ者の心に、雨のように祈る思いを歌う。

2曲目の「抱きしめて」は、いのちの温もりが自分だけのものではなく、抱きしめられて実感しあえるピュアなもの、神の愛のようにとのメッセージが届いてくる。ピアノとストリングスの編曲が、もしかしたら抱かれた記憶のないような冷え切った心も優しく包み込んでくれるかのようだ。

4曲目の「Live」でも、命を慈しむ心への目覚めを気づかせてくれる。

「Pray like the rain」「抱きしめて」「Live」「The Cross」の4曲が KiKiの作詞作曲、3曲目の「Love Love Love」をJAYE公山が作詞作曲、編曲は収録の5曲すべてをK-Mutoが携わっている。

聴いていると、神に向き合い、いのちの温もりを伝える人生へと励まされる。【蟹】

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