ただの良い詩でなく、生きて働く詩 八木重吉没後90周年記念「茶の花忌」
10月26日、雲一つない秋晴れの空の下、八木重吉没後90周年を記念する「茶の花忌」が、東京都町田市にある重吉の生家で行われた。会場には、重吉の詩の愛好家など約70人が集まった。
第1部の墓前礼拝は、日基教団・桜美林教会の小林茂牧師の司式で行われ、冒頭、重吉の愛唱賛美歌を参列者一同で賛美した。小林牧師は「八木をして、八木たらしめているものが信仰だった」と語った。
第2部の「重吉を偲ぶ会」では、ゆかりの人々が登壇して、思いを語った。
茨城キリスト教学園中学校・高等学校の元校長、小澤則男氏は、授業や保護者会で、折に触れて重吉の詩を伝えてきたと話す。「ただの良い詩ではなく、生徒の心に入り、生きて働く詩」だと語った。
茶の花忌に合わせ、重吉の生涯を追った本『重吉と旅する。』(いのちのことば社フォレストブックス)が発行された。(12月3日号で詳細)