岡山県倉敷市に東北から支援物資 地元教会が災害支援活動について話し合い
7月10日午後8時現在の共同通信の発表によると、西日本豪雨による死者は157人、小田川の堤防の決壊で浸水し甚大な被害に遭った倉敷市真備町を含む岡山県では死者54人に上った。
倉敷市笹沖の笹沖聖約キリスト教会、小田郡矢掛町の矢掛聖約キリスト教会を兼牧する大村智康牧師は、「教団内の信徒宅や矢掛聖約キリスト教会の信徒の実家が浸水した」と語る。「東京基督教大学夏期伝道チームと妻と息子と私は、倉敷市内の避難所において仕分け、炊き出しの手伝いをし、娘は被害が大きかった真備町隣の総社市内の市役所内で仕分け作業を行った」。11日には、東北の教会から同盟基督・西大寺キリスト教会(赤江弘之牧師)に支援物資100個が届けられた。うち、40個を赤江牧師、東北から来た川上優祐牧師(単立・光塩キリスト教会)、南三陸町新井田行政区の佐藤順一区長と共に倉敷市内の避難所へ届けた。大村牧師は「体育館の避難所はとても暑い環境で、88歳の方も避難されている。健康が守られるように、まだ安否確認できてない方が無事であるようにお祈りください」と祈りを要請した。
玉野市和田の玉野聖約キリスト教会(三浦栄樹牧師)は一時、家が土砂崩れに遭った近隣の人々の避難場所になったという。倉敷市玉島長尾の西日本ルーテル・玉島福音ルーテル教会(伊木賢浩牧師)は、教会堂が床下浸水に遭った。今は水が抜けているという。
日本聖約キリスト教団災害支援委員会は7月10日、倉敷市内で会合をもち、日本国際飢餓対策機構(JIFH)のスタッフも加わって、今後の災害支援活動について話し合った。また、13日には「岡山県宣教のつどい」に関わる教会の牧師らとJIFHのスタッフが集い、岡山県の教会とJIFHとの協力で、被害に遭った地域への支援活動の可能性について話し合う予定だ。大村牧師は「これからの支援活動が、地域の人々のための希望となるようお祈りください」と要請した。