前回は→ 仲間との関係で成長する 日本福音自由教会協議会の取り組みから2018年9月29日

今回は日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団青少年伝道部の取り組みを同部の生武嗣幸さん(姫路キリスト教会牧師)がレポートする。

 Ⅰ青少年伝道部の活動

 2013年から「中高生伝道6カ年計画」を打ち立て、中学生・高校生(ユース)をターゲットにした活動をしてきました。具体的な取り組みとして、3つの柱を確立しました。

 ①教区への取り組みとして「青少年伝道ネットワーク」を立ち上げました。「青少年伝道ネットワーク」は、全国11の教区から代表者を招集して開かれる会議です。各教区の連携を強化し、それぞれの教区で培った経験やノウハウを惜しみなく共有し、共に祈り、共に協力し合える関係を築き、全国のユースミニストリーの活性化につなげてきました。

 ②教会への取り組みとして「ユースリーダーズカンファレンス」を実施しています。15年のデータによると、私たちの教団では、1教会の中高生の平均出席者数はわずかに1人となっています(中高生を対象とした集会を行っている教会の数値)。特に地方の教会・教区は伸び悩んでいます。このような現状から、「教区」から「全国諸教会」へと活動範囲を広げ、全国の教職とユースリーダーを対象に「いかにして若者たちを獲得し、導いていくか」を学ぶ時を持っています。昨年のカンファレンスでは、「聖会」「講義」「各教区のユースミニストリーに関する活動紹介」に加え、TED(Technology Entertainment Designの略)形式による数多くのプレゼンを通して、「メディア(映像、照明、ツール、SNSなど)」「賛美」「レクリエーション・ゲーム」「ユース集会開拓期(青少年立ち上げ、きっかけ、継続)」「ユース集会継続期(集会を継続し続けるポイント)」「ユース集会の持ち方(祈り、メッセージ、ユースとのコミュニケーション)」「ユースを取り巻く問題と対応」「海外伝道とユースミニストリー」など、いずれも次世代獲得に欠かせない内容をあらゆる角度から学び、ユースミニストリーの新たな可能性を探る機会となりました。

 ③ユースへの取り組みとして、各種の集会を開催しています。15年には「全国ユース聖会Praise Party」「フットサル大会」、16年は「青年大会」を行い、多くの若者が神様の恵みにあずかる時となりました。

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 今年8月8〜11日、私たちの教団創立以来、初めての「全国ユースキャンプ」を沖縄で開催し、全国から263人が参加しました。「Surf the Wave 〜聖霊の波に乗れ〜」をテーマに信仰決心者、洗礼決心者、受霊者、献身決心者が多く起こされ、実り豊かなキャンプとなりました。また、これまでの取り組みが生かされ、ユースを楽しませるプログラムがふんだんに盛り込まれ、全国がつながり、ひとつであることを再確認する恵みの時となりました。ユースミニストリーは「教団や教会の未来のため」だけでなく、「青少年のため」に知恵と力と財力を投入していくべきだと考えています。

 Ⅱユースミニストリーの今後の課題

 今後の課題は、「次世代を獲得・育成」→「教会を形成」→「次世代を育成」のプロセスを全国の教会に生み出すことです。次世代が救われ、霊的に成長していくために、全国の教会が具体的に取り組んでいく必要があります。

 そのためにユースリーダーの存在は欠かすことができません。私たちはユースリーダーの育成に力を入れていきます。ユースはユースが伝道し、ユースの霊的成長はユースリーダーが導いていく。このプロセスを全国の教会に生み出していくことが大切だと考えています。ユースリーダーの発掘、霊的育成、そして御言葉の実践を通して、全国諸教会のユースミニストリーが活性化され、飛躍的な次世代継承を目指して取り組んでいきたいと願っています。「次世代のために良いところは残し、変えられるところは思い切って変えていく」。そういう勇気と決断が求められているのではないでしょうか。

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