9月23日号紙面:全世代で集まり励ます 日本同盟基督教団の取り組みから NSDⅡへ 青年と教会を考える(3)
様々な次世代宣教の取り組みがあった2018年。11月22〜24日には第2回日本青年伝道会議(NSDⅡ)が日本福音同盟(JEA)青年委員会主催で開かれる。これに関連して青年と教会の取り組みを紹介する。【高橋良知】
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次世代のことを、全世代で共に集まり考え、交わり、励まし合う。そのような試みが日本同盟基督教団で実施された。7月に東京・千代田区のお茶の水クリスチャン・センターで開催されたDS・FES(同教団青年部・キッズユースミニストリー共催)だ。同集会を準備した青年部の佐野泰道さん(霞ヶ関キリスト教会牧師)は「同教団では、青年だけではなく、小学生、中高生、青年、子育て世代がつながることが課題だった。どのようなニーズがあるのか。まずは1回みなで集まってみようとして始まった。首都圏を中心に東海、中国、沖縄からも30教会以上が集まりました」
日本同盟基督教団は国内宣教、国外宣教、青年宣教を3本柱とする。青年宣教については、青年だけではなく、中高生、キッズ、子育て世代の課題に領域を広げ、近年同教団青少年局の中に、青年部、キッズユースミニストリー部門を設けた。 青年部長の増井恵さん(いわきキリスト教会牧師)は「統計で分かったことは、中高生のときに信仰を離れてしまう子が多いということだった。小学校から中学校、中学校から高校など、段階ごとの強化が必要だった。今回の集会で集った子育て世代の中には、かつて青年キャンプなどでいっしょに奉仕してきた仲間たちがいる。彼らにとっても同窓会的な励ましの場になったと思う」と話した。
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集会では朝は全体での賛美や祈り。昼前からは各年代ごとの集会に分かれた。小学生以下向けには、各教会学校で好評のゲームを紹介・実演するコーナー、腹話術劇、工作などが開かれた。中高生向けには「バイブル&アイス&スイーツパーティ」。中谷献一さん(徳丸町キリスト教会伝道師)が担当し、10〜20人の親しい交わりで、聖書研究とショートメッセージ、ゲーム、スイーツの時間があった。
青年向けには、「今日から変われるアップグレードセミナー〜魅力的な人になるために〜」。後藤正樹さん(麻布霞町教会牧師)が担当し、グループディスカッションを交えたセミナー、ワークショップが実施された。神が一人ひとりを良いものとして造ったこと、賜物を用いること、男女の違いなどについて語り、恋愛や結婚のアドバイスなども勧めた。ワークショップの中では、グループごとに協力して高さを競うペーパータワー制作、男性が女性の化粧を体験するなど、笑いやゲーム性を盛り込みながら自分の存在、人間関係、男女関係について気づきを与えた。
保護者や教師向けのセミナーには、信仰継承について、本澤敬子さん(国立キリスト教会牧師)。「子どもの信仰継承は、親だけではなく、教会全体の責任」として、4/14の窓運動の取り組みも踏まえて、子どもと向き合う具体的なアドバイスをした。
教会学校教師向けセミナーは西村敬憲さん(キッズユースミニストリー部門担当、西大寺キリスト教会牧師)。統計や教会の現場の実情を踏まえながら「牧師の子どもの世代を中心に青年層が成長していく」「人間の愛は無限ではない。一人の教師で本気で関われるのは2人が限度」など分析、クリスチャン第1世代、第2世代、第3世代以降の特徴なども語った。
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ほかにも同教団がかかわる青年への取り組みとして、都内の社会人向けには夜都心で集まり交流する機会を定期的に設けている。秋には青年部キャンプを開いており、恋愛結婚をテーマに開催する予定だ。2019年には、高校生以上が対象だった青年宣教大会「フロンティア」の枠を、子どもから青年までに広げ、400人規模での開催を準備している。(つづく)
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○4/14の窓運動と日本の教会(終) 蒔かれた種に収穫の希望ある 杉本玲子さん(新生連合・町田クリスチャンセンター教育牧師)2018年8月23日
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