日本伝道会議(JCE)の実の1つとして生まれた日本青年伝道会議(NSD)の第2回が今年11月22~24日に開催される(会場ヤマザキクリエーションセンター[千葉県市川市]、お茶の水クリスチャン・センター[千代田区]、h-b.a.センター[渋谷区])。JCEでは、多様な領域について各プロジェクトが進行している。青年を取り巻く多様な側面について、JCEのいくつかのプロジェクトの担当者に、それぞれの視点で聞いた。

聖書 「今後の青年宣教、次世代育成」に向けて─質の高い情報の創発─ JEA神学委員会委員長 能城一郎

2018年度の神学委員会の準備として、日本CGNTV公開のネット情報(「リフォユース500」、「東日本大震災 国際神学シンポジウム2018」、約12時間)を視聴し、今後の「聖書信仰の成熟」に関わる課題を抽出しました。4月23日の委員会では、温故知新、「原理主義」(2006年、神学パンフレット)の再考を経て、JCE7(2023年)の準備を始めました。
18年度の神学委員会の活動計画は、①福音主義、福音派アイデンティティー、聖書信仰についての神学研究を継続する、②JCE7の準備のキーワード(次世代、信徒)をテーマに7月、10月の委員会を行う、③社会委員会に協力し、再開から3回目となる「信教の自由」セミナーの準備を行う、の3つです。特に②は、今回の記事のテーマ「今後の青年宣教、次世代育成」が含まれています。
そこで7月の委員会では、第1回日本青年伝道会議の準備をされた青年委員会から現場の報告をいただき、「今後の青年宣教、次世代育成」に関して、神学委員会が何をなすべきか焦点を絞り込む計画です。
日本福音同盟(JEA)のサイトには、第2回日本青年伝道会議(NSD2)の案内がすでに公開されています。
先に紹介した「リフォユース500」「東日本大震災 国際神学シンポジウム2018」の集会、神学講演録画ビデオは、無駄がなく、質の高い情報が臨場感をもって視聴者に迫ってきます。第2回日本青年伝道会議もネットで公開されるに違いありません。
時代は、AIによる第4次産業革命に突入しています。今後の宣教、次世代育成にICT(情報通信技術)は効果を発揮するでしょう。しかし、大切なのは情報の量ではなく質です。
19年、20年と日本宣教を取り巻く環境は、大きく変わるでしょう。そのような中で、神学委員会は、宣教協力から目を離さず、「聖書信仰の成熟」を目指した質の高い情報を創発し発信するように努めてまいります。

ビジネス 文脈における共創 JCE6/JCE7プロジェクト「ビジネス宣教協力の次世代構想」 青木 勝

NSD(2012)~NSD2(2018)のロードマップは、JCE5(2009)~JCE6(2016)~JCE7(2023)と並行して取り組まれてきました。
この間に戦後70年(2015)以降、MDGs(国連ミレニアム開発目標2015)~SDGs(国連持続可能な開発目標2030)が展開される中、第4次産業革命におけるAI・技術的特異点、ソサエティー5・0や宇宙開発の未来共創へ挑戦する次世代アーキテクチャーが求められています。
JCE6/JCE7プロジェクト「ビジネス宣教協力の次世代構想」の目的は、「未来2020/2030/2050をめざし、多文化共生社会における共存・協働により、社会変革・未来貢献を担う次世代グローバル人材・交流型イノベータを支える宣教協力」です。ローザンヌ運動と世界福音同盟が共催する「被造物ケアと福音ネットワーク」の東アジア会議(2017年7月)とカンボジア絆フェス(2018年2月)を通し、「Creation Care in Asiaによる内外宣教協力」を推進中。日本の国際協力を通した宣教協力は、被造物ケアに加え、人類とロボットの共創ネットワークへ変革されて行くことが求められます。「Tokyo2020」におけるおもてなしには、日本とアジアの共創によるインフラ整備や変革支援に向けた情報発信と祈祷連携の加速が求められています。
被造物ケアの多様な要件を支えるインフラ整備と包括的なアプローチは、先行する国連や自治体、NGOやNPOに宣教団体や教会の協力・連携が加わり、クリスチャンはもとよりムスリムもヒンドゥーも仏教徒も参画しています。日本宣教160年(2019)においてクリスチャンホーム第6世代が形成される局面を迎え、未来2030~50年を予測したビジネス諸課題を通し、仕事・奉仕・宣教により祝福を受け継ぐ次世代アーキテクチャー整備が一層期待される。ケアと共に時代を開拓し牽引する次世代ネットワーク拡充を覚え祈りの手を挙げ続けたいと思います。Ⅰペテロ3章8、9節。

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