ハンガーゼロは、部族間の紛争から逃れてきたコンゴ民主共和国のカレミ国内避難民300世帯への緊急食料支援や地域の平和構築のため、クリスマス募金への協力を求めている。
 タンガニーカ州都カレミは、タンガニーカ湖西岸の港町で、ハンガーゼロの現地パートナーHOLC(ハンズ・オブ・ラブ・コンゴ)の活動地プウェトにも近い所にある。
 そのタンガニーカ州で2017年夏、部族紛争が勃発。カレミに多くの国内避難民が逃れ、政府が設営した国内避難民用キャンプや知り合いの家や学校、教会などに身を寄せた。国内避難民の流入はその後も続いており、現地では食料や生活必需品不足が深刻化すると共に、劣悪な生活環境により人々の衛生状態が悪化している。
 HOLCのジェローム駐在員は「カレミの部族対立に対し今、何らかの手を打たないと5年以内に大規模な殺りくが起こる可能性がある」と報告。部族紛争に端を発する大規模な殺りくが起きてからではその損失は計り知れず、人々は深く傷つき、何年にもわたりその影響が残るという。
 HOLCは、緊急食料支援を一つの切り口とし、対立している部族長に「和解のセミナー」への参加を呼びかけ、紛争激化の阻止と平和構築への足がかりとしている。
 また、プウェトで成果を広げている国内避難民と地域住民による地域開発をカレミでも実現できるよう、農業トレーニングを行う。ハンガーゼロはHOLCと共に紛争の火種ともなる貧困問題に取り組むことを通じ、地域全体の平和と持続的な成長につなげていきたいと考えている。
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 ハンガーゼロでは、クリスマス募金として600万円の募金を呼びかけている。募金は郵便振替またはウェブサイト(URL http://www.jifh.org)から直接クレジットカード決済が利用できる。▽郵便振替00170・9・68590 日本国際飢餓対策機構(記入欄に「クリスマス募金」と明記)。募金は年明け以降も受け付ける。問い合わせはTel 072・920・2225、ハンガーゼロまで。