新年メッセージ「キリストにある祝福のバトンタッチ」 重田稔仁 上野の森キリスト教会牧師
「信仰のバトンタッチ」と銘打ち開催されたTORCH2018宣教大会は17年4月28日、日光オリーブの里で開かれたReunited Japanese Christiansから派生した超教派のクリスチャンの集りでした。
この集会には、講師の岩井基雄師(清瀬福音自由教会牧師)、ワーシップリーダーの塩屋達也、美和夫妻を迎えて一泊二日、40余名の参加者が与えられ、岩井師によるルカ15章11~32節の御言葉の解き明かしと、『放蕩する神』(ティモシー・ケラー著)から放蕩息子の弟とその兄の関係の破れを繕うキリストの福音の恵みについて、参加者が個々に思い巡らす時が与えられました。
私自身、集会を通じ聖霊の明確な導きにより自らのクリスチャン人生で、かつて仲たがいしたキリストにある兄弟たちとの和解を願う心を与えられ、後日、主の憐れみにより断絶していた兄弟との間に交わりが回復されたことは、この宣教大会の賜物でした。
この宣教大会をきっかけに18年6月16日、ウェスレアンホーリネス淀橋教会で、第1回TORCH宣教大会が開催されました。講師に大川従道師(大和カルバリーチャペル主任牧師)、田所慈郎師(日基教団・富士見丘教会牧師 )、賛美リーダーに塩屋達也、美和夫妻、Down to Worship、ゲスト賛美者に伝道者の岸義紘師、Kenta Dedachiのご奉仕により、大会は主の臨在へと導かれました。
第1回のテーマは「世代間の信仰のバトンタッチ」で、年配のクリスチャンが日本のキリスト教会の将来を担う若い世代を励ますことを主眼とし、100を超える超教派の教会、団体の協賛と100名を超えるボランティアスタッフにより運営された画期的な集会となったことを驚きを持って感謝しています。
2019年、再び主の励ましと導きを受けてTORCH春の陣(3月18日、中野ゼロ小ホール)、夏の陣(5月13日、文京シビックセンター)の開催が決定しました。19年の目標は、すべてのキリスト者、老若男女が主の礼拝者として共に主を賛美し、主をあがめることによりその立場、関心、感性の違いを超えて一つとされ、世代間での信仰のバトンタッチを促すことです。
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私たち大会実行員会メンバーは、TORCH 2019宣教大会が日本のキリスト教会の世代間のギャップの架け橋となり、キリストにある祝福が継承されるための一歩となってほしいと夢見ていますが、それを実現するのはキリスト者がささげる真の礼拝によると確信しています。
「ですから、兄弟たち、私は神のあわれみによって、あなたがたに勧めます。あなたがたのからだを、神に喜ばれる、聖なる生きたささげ物として献げなさい。それこそ、あなたがたにふさわしい礼拝です」(ローマ12・1)
使徒パウロは、礼拝を主イエスにより罪贖われた者たちが、自らを生きたささげ物として神にささげることだと定義していますが、私たちの神への献身は、罪の贖いとしてのささげ物ではありません。パウロの勧めは、雅歌2章10節にある父なる神の求愛に応答することを期待されているイスラエルのごとく、私たちキリスト者が神の愛の招きに応答することだと理解できないでしょうか。神の求愛に全身全霊で応答することこそ、キリスト教の礼拝の本質だということです。私たちキリスト者が主なる神に真の礼拝をささげることに専心するとき、罪の力と支配から解放され、自己愛と自己執着、自己礼拝が帰結する偶像礼拝を後にすることができます。主ご自身が私たちの王となり、私たちの必要を完全に満たしてくださるからです。
キリスト教会の交わりの分裂、キリスト者間の関係の断絶、世代間のギャップの根底には偶像礼拝があると私は考えています。私たちは同じ時間、場所で主に礼拝をささげていながら個々の心は自らの願望に支配され、自らの期待を投影した神を礼拝しているのではないでしょうか。キリスト教会と言えども偶像礼拝と無縁だとは断言できません。私たちは自分自身がキリストにより真の礼拝者とされている神の祝福を見失ってはいないでしょうか。
TORCHが目指すことは、すべての参加者が真の礼拝を捧げることを通じ、主にあって一つとされ、主の深い愛に共に応答する機会を持たせていただくことです。それは、主イエスの私たちキリスト者への御心が成就するためです。
「わたしは、ただこの人々のためだけでなく、彼らのことばによって私を信じる人々のためにも、お願いします。父よ。あなたがわたしのうちにおられ、わたしがあなたのうちにいるように、すべての人を一つにしてください。彼らもわたしたちのうちにいるようにしてください。あなたがわたしを遣わされたことを、世が信じるようになるためです。またわたしは、あなたが下さった栄光を彼らに与えました。わたしたちが一つであるように、彼らも一つになるためです。わたしは彼らのうちにいて、あなたはわたしのうちにおられます。彼らが完全に一つになるためです。また、あなたがわたしを遣わされたことと、わたしを愛されたように彼らも愛されたことを、世が知るためです」(ヨハネ17・20〜23)
私たちが主イエスの恵みによって真の礼拝に共にあずかり、一つとされるとき、そこにキリストにある祝福の継承がなされると確信します。
2019年、キリストにある真の礼拝者の存在を通じて慈愛なる神が、キリスト・イエスの名により建てられたすべてのキリスト者の群れに、豊かな祝福の継承を実現させてくださることを祈りつつ!
紙面の形で読む電子版を汎用性の広い新しい形式に変更します。
サイトを整理統合します。
http://クリスチャン新聞.com/csdb/ で公開しております。
新サービスの「クリスチャン新聞アーカイブス」を2019年1月中の予定
で開始いたします。
これからもクリスチャン新聞電子版をよろしくお願いします。
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★ 週刊『クリスチャン新聞』-1月6・13日号ヘッドライン
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*本紙とは見出しの異なる場合があります*
= 1 面 =
★メッセージ「キリストにある祝福のバトンタッチ」
重田 稔仁(上野の森キリスト教会牧師)
★神様は私たちを呼んでいる――ナイトdeライト TORCH YOUTH LIVE
= 2 面 ニュース=
★青山学院でキング牧師没後50周年記念講演会
★「病は神様からのプレゼント」
――ソプラノ歌手 坂井田真実子さんコンサート
★クリスチャントゥデイ取材謝絶を再確認
――JEA加盟団体に報告
★「新たな受け入れ」改訂法案廃案に包括的移民政策・人権政策への転換を
――外キ協が緊急声明
★辺野古新基地工事開始は民意無視
――日本バプテスト連盟理事会が抗議声明
★<逝去>久保眞理氏(コイノニア福音グループ創立者、82歳)
★<落ち穂>万博で聖書
= 3 面 =
★良き訪れをたずさえて~地域の福祉を担う[54] 記・井上貴詞
★自由福音4団体で次世代連絡会“F4N”発足
★部活、受験の葛藤超え幼なじみ7人で賛美集会
――シオンの丘キリスト教会
★<情報クリップ>催し情報・放送伝道ハイライトほか
= 4・5面 =
★20~30代座談会 青年と教会のこれから
= 6 面 =
★神戸に来たユダヤ難民の足跡を訪ねる
命のビザ・千畝の意志を継いだ人たち
= 7~10 面 神学校特集 =
★あいまいにせず議論し互いに尊重 大阪聖書学院学院長 岸本大樹
★「キリストは主」に立って
――宣教協力に前向きな人を送る使命 東京聖書学院院長 錦織 寛
★福音の中心軸から動力生まれる
――アイデンティティーとリスペクトを 聖契神学校校長 関野祐二
★御霊の一致の下で地方教会との連携重要
CFNJ聖書学院 学院長 鍛冶川利文
★実際的な協力の機会与える海外、宣教団体との交流の拠点に
キリスト聖書神学校学生部長 大庭貴宣
= 11面 =
★今日の教会に問う イエスの母マリア理解
= 12面 環境特集 =
★循環型地域実現に事業で貢献
――十字屋グループ 真庭あぐりガーデン
= 13面 =
★ラグビーワールドカップを宣教の機会に
――教会が地域に出て一緒にお祝いを
= 14~15面 =
★それは、日本で起きた
――2・8独立宣言の舞台 在日本韓国YMCAを訪ねる
★2・8研究会座長・李省展氏に聞く
――二項対立超え、世界視野で学びを
★3・1独立運動と日韓、そして東北アジア
寄稿 李清一(イ・チョンイル、在日韓国キリスト教会館名誉館長)
= 16・17面 =
★天皇代替わり 次世代、女性の視点で
――JEA社会、神学、女性、青年各委員会共催でシンポ
★天皇は憲法の“檻”を破る象徴
――NCC靖国神社問題委員会が「『大嘗祭』1年前集会」
★「税金使って宗教儀式」に反対
――即位・大嘗祭違憲訴訟 牧師ら241人が国に提訴
= 18~19面 特集/小さないのちを守る会 =
★キリスト者の社会的使命と責任
――小さないのちを守る会の働きを通して
★法改正受け養子縁組の実務はNPOに委託へ
――小さないのちを守る会代表 辻岡健象
= 20面 PRのページ =
☆教団・教会・企業ほか
= 21面 =
★記事は祈祷課題にあふれ――クリスチャン新聞祈り会
= 20面 PRのページ =
オアシス新宿南口店閉店セール 2019年2月4~28日 2月末日閉店
オアシス新宿西口店開店セール 3月4日~4月20日
= 23面 PRのページ =
☆教団・教会・企業ほか
= 24面 シェアハウス特集 =
★いろんなことが起きるけれど…――神様の下でみんな一緒に
http://クリスチャン新聞.com/csdb/?s=2018年01月06・13日号