2019年03月17日号

写真=サファテ選手(右)とサプライズ出演した内川選手
「サファテ選手と復興応援プロジェクト」が、九州キリスト災害支援センター(九キ災)の主催で3月2日に福岡市のアゴーラ山の上ホテルで開催された。本イベントは、九キ災親善大使である、福岡ソフトバンクホークスのサファテ選手の提案により実現した。熊本震災から3年が経過する中で、支援を風化させてはならないという同選手の想いが形になった。

 冒頭にサファテ選手より、出席者への感謝のメッセージがあり、理事長の横田法路氏より開会の挨拶があった。その後、安武玄晃氏によるサックス演奏を聞きながらのディナーを楽しんだ後、サファテ選手の証しに耳を傾けた。同選手は証しの中で、クリスチャンになる前の弱い自分が神によって変えられた今、クリスチャンとして、神様に栄光を帰すために生きているとし、「私たちは神の作品であって、良い行いをするためにキリスト・イエスにあって造られたのです」(エペソ2・10)を引用。なぜ、日本でこのような支援活動をするのかについて語った。参加者は、同選手のファンで、クリスチャンではない方々が多くを占めたが、証しを通して福音の種がまかれた時となった。

 また、内川聖一選手が友情出演としてサプライズ登場し、会場は大盛り上がりとなった。質問コーナーでは、両選手に多くの質問がされ、野球選手としての話や私生活の話など、ファンにはたまらない時となった。

 サファテ選手は九キ災と連携し、熊本震災後、熊本での野球教室、子どもたちのドームツアー招待などの支援活動を実施してきた。内川選手は、東日本大震災後、毎年福島県を訪問し、子どもたちとの野球教室を開催するなど積極的に支援活動に取り組んでいる。今後も、球団オフィシャル、プライベートに関わらず、このような活動を継続したいと述べた。

写真=監督、選手がグッズを オークションに提供

 オークションではホークスの工藤監督をはじめ、多くの選手がサファテ選手にグッズを提供し、27品のオークションは熱気につつまれて大盛況のうちに、すべて落札となった。

 オークションの収益金と募金、これに参加費の一部を合わせた金額がチャリティとして九キ災を通じて熊本復興支援に用いられる。会場に設置された募金コーナーでは、今回特別に、九キ災が運営サポートを続けている、益城町の仮設住宅の住民が編んだ手芸用品がプレゼントされた。

 参加者からは、単なるファン交流のイベントではなく、チャリティーイベントとして社会貢献に加われたことがうれしい、九キ災の活動を知れたことが良かった、などの感想があがった。

 イベント内では、ビデオを視聴した後に、これまでの九キ災の活動を報告し、これからの活動のビジョンについて紹介した。九キ災は今後3年間で「Lights of Japan」プロジェクトと題して「つながる・そなえる・そだてる」をテーマに南海トラフ等の大災害に備えるための活動を展開する。サファテ選手は親善大使として今後の積極的な協力も表明した。(レポート・市來雅伸=九キ災本部長