日本福音主義神学会の中部部会と東海聖書神学塾は共催で5月21日、愛知県名古屋の金山キリスト教会を会場に公開集会を開いた。講師は日本福音主義神学会西部部会員の安黒務氏が務めた。今回は、安黒氏が長年関心を抱いてきた「ディスペンセーション主義の懸念」について考察するときとなった。 安黒氏は「神学」と「倫理」を座標軸に据え、「キリストの人格とみわざ」に福音主義の信仰が結び付いているが、ディスペンセーション主義は極端な聖書の字義的解釈に立つので倫理性が欠如すると指摘。旧約の聖戦思想を現代にも当てはめ、倫理性や道徳性を無視する行動を擁護する傾向に対して強い懸念を示した。(6月9日号で詳細)