プロのクリスチャンラガーマン、コーチが証し イエスの死と復活こそ勝利 各地でラグビーワールドカップ伝道


9月20日、東京スタジアムでの開会式、日本対ロシア戦を皮切りに始まった「ラグビーワールドカップ2019」。それに合わせて世界10か国以上から宣教チームが来日。各地の教会が受け皿となり、各国のラガーマンやコーチらがラグビークリニックやフェスティバル、国際親善プログラムを行い、一緒に試合を観戦するプログラムなどが行われた。【中田 朗】

東京・渋谷区の東京バプテストチャーチ(TBC)では9月20、21日、「ラグビークリニック&フェスティバル」が開催された。
両日とも、TBCの駐車場エリアで、世界のラガーマン、コーチとの交流イベントが行われた。20日は、スコットランドチームがケイリーダンスを披露し、見物客も加わって一緒に踊って楽しんだ。21日はニュージーランドチームが、マオリ族の民族舞踏ハカを披露。オールブラックス(ニュージーランド代表)が試合前、相手チームに敬意を表すためにする舞いだ。見物客はプロが舞う迫力あるハカに興味深く見入ったり、写真を撮ったりした。続いて見物客も加わり、プロのラガーマンらと一緒に見よう見まねで舞うなど、ニュージーランドの伝統文化を体験するひと時となった。そのほか、南アフリカ、フィジー、スコットランド、アメリカの本場の料理を楽しんだり、ラガーマンやコーチたちと写真を撮ったり、会話をするなど交流した。
トークショーも行われた。20日は、ウェールズプレミアリーグでプレーをしていたロイド・トーマスさん。チップキック、ボックスキック、クロスフィールドキックなど、対戦チームにプレッシャーがかかるような効果的なキックを解説。「ワールドカップでは世界一の試合を見ることができる。印象に残ったチームはインスピレーションを与えてくれる。今大会もそういうことが起こることを期待している。だが、ラグビーワールドカップより偉大な出来事がある。聖書が教える勝利とは、イエス・キリストの死と復活だ。それによって、新しい命と希望が与えられた。私たちは今もこれからも勝利に入る機会が与えられている。私は皆さんがイエスを信じることを勧めたい」と語りかけた。
21日は元フィジーナショナル7’sトレーナーのサカライア・ラバラバさん。「私は聖句を基本にしているチームに所属していた。『私を強くしてくださる方によって、私はどんなことでもできるのです』(ピリピ4・13)という聖句だ。選手として成功するには、神様とつながっていることが大切。コーチとして、選手の手本になるような行動を取ることが大切だ」
「フィジーの選手たちは、心の中に聖句が刻まれている。私たちは整備されたグランドや世界基準の教育機関はもっていないが、神様は忠実なお方。小さなことに忠実であれば、神様はより大きなプレゼントをくださる。それを証明するためにチームを作っていくことが大事だ」と語った。
この後、礼拝堂で試合観戦。20日は日本対ロシア戦、21日はフィジー対オーストラリア戦をみんなで観戦した。
岩手県釜石市では、22日に鵜住居(うのすまい)トモスで、23日にイオンタウン釜石のイベントホールでフェスティバルが行われた。以下は鈴木まどかさん(JECA・本郷台キリスト教会員)からの報告。「22日は約100人が参加、フィジーの選手がラグビーで盛り上げてくれた。釜石在住の古宮剣宣教師(オールネイションズ宣教団)と柳谷雄介先生(日基教団・釜石新生教会牧師)の共通の知り合いの家族が2組来てくれた。大槌高校野球部選手が一人立ち寄り、最初は外から眺めていたが途中からセンターゲームに加わり、最後はチームの一員となった。最後に、フィジーの賛美、『子牛のように』という賛美を用いてみんなで踊り、その場所が神の国となった。21日はイオンに遊びに来たファミリーがたくさん立ち寄ってくれた。昨日来ていた野球少年も手伝いに来てくれた。フィジーのラグビー選手が2人参加してくれたことでとてもスペシャルなものになった。今回のチームは、8か国から集まり、一致して礼拝と賛美をささげられた」
熊本では21〜23日、バイブル・プロテスタント・人吉聖書教会、高森キリスト教会、熊本ナザレン教会(熊本宣教協力会主催)の3か所でフェスティバルを開催。金子道仁さん(グッド・サマリタン・チャーチ牧師)によると「台風17号の影響が懸念されたが守られ、各会場でアットホームなフェスティバルが開催された。地域の子どもたちがたくさん来て楽しい時間を持つことができた」という。