中国への祈りから始まった 大阪・シェラトン都ホテル朝祷会が千回

 大阪・シェラトン都ホテル朝祷会が1000回を迎え、同ホテルを会場に、記念特別講演会を開いた。講師は守部喜雅氏(クリスチャン新聞顧問)。

 日・韓などの実業人信徒らが共に祈って、中国宣教をしようという発案から生まれた同祈祷会が、初心の大きなビジョンを確認する時となった。約100人が集ってホテルの宴会場で朝餐を共にし、いつものチャペルでの祈りから記念行事を行った。

 中島孝夫氏(同朝祷会世話人、中島大祥堂会長、大阪クリスチャンセンター理事)が「挨拶」に立ち、約五十年前、大阪朝祷会の有志で韓国を初めて訪問した時のことに触れ、「韓国との関係が、戦責告白から始まったことを目撃して感動しました。またその後、クリスチャンビジネスパーソンの交流でアジア諸国を訪れるなか『いつか、日韓台のビジネスマンが共に中国宣教をしよう』と祈りが始まった」と語った。

 2000年にCBMCのアジア大会が大阪で開かれたことを機にシェラトン祈祷会が始まり、「当初は韓・台、フィリピン、インドネシア、マレーなどのクリスチャン実業人と祈りを共にしたい。それがシェラトン朝祷会だった。しかし我々の怠慢もありそうならなかった。だが今、海外からの観光客が日本にたくさん来ている。その現状の中で、悔い改めの時だと思っている」と語り、自分の国の現状、共に祈る人の国の現状、中国の現状と問題点をつかんで「主に申し表すことをしたい」。そのために守部氏を今回講師として招いたことを語った。

 講演のタイトルは「中国へ愛と祈りを−和解と平和を求めて」。守部氏は中国の教会が置かれている困難な状況とともに、「彼らは、迫害が無くなるように、というより、『私たちが信仰を失わないように祈って欲しい』と言っている」とその言葉を紹介。また、中国の主にある兄弟姉妹の生きざまに触れて、日本にも信仰の刷新が静かに起きていることを指摘し、戦時中に中国に対して日本が行った行為を踏まえながら、「私たちは、愛を持って、中国の教会のために、またその国の為政者のために、祈らなければならない」と語った。

 小堀英郎氏(米国日系人福音宣教協力会=JEMS=協力宣教師、日本国際飢餓対策機構=JIFH=親善大使)が礼拝奨励と共にピアノ演奏の特別賛美を行った。(レポート・三浦三千春