ラブ・ソナタ日韓合同祈祷ネットワークが主催 「平和な関係は福音から」 ひとつの祈り キリストで結ばれた日韓合同祈り会

「ひとつの祈り キリストで結ばれた日韓合同祈り会」(ラブ・ソナタ日韓合同祈祷ネットワーク主催)が10月10日、東京・新宿区百人町の淀橋教会で開催された。ラブ・ソナタ日韓合同祈祷ネットワークは、韓国オンヌリ教会と日本の教会との協力で各地で行って来た文化伝道イベント「ラブ・ソナタ」を通して結び合わされた日韓の牧師、信徒らによるネットワーク。日韓関係の悪化が盛んに報じられる昨今、「教会としてできることは、心を合わせて神様を礼拝し、心を一つにして祈ること」だとし、この祈り会が企画された。
プログラムは、賛美、挨拶と祈り会の趣旨説明、 清水昭三氏(FKK・高石聖書教会牧師)による代表祈祷、メッセージ、祈りの時間(前半)、賛美、メッセージ、祈りの時間(後半)、賛美と続いた。
メッセンジャーは細井眞氏(アッセンブリー・十条キリスト教会牧師)とイ・ジェフン氏(オンヌリ教会主任牧師)。細井氏は「器官は多くありますが、からだは一つなのです」(Ⅰコリント12・20、新改訳第三版)を引用し、こう語った。「パウロは、たびたび『一つなのです』と語っている。なぜか。たぶんコリント教会の中でごたごたがあり、なかなか一つにならない状況があったかではないか。だから、私たちはキリストにあって一つなのだ、そのためにあなたがたも召され、一体となったのだと言い続けているのです」 
「聖書は、『私たちは一つになろう』とは書いていない。どこを見ても『私たちは一つである』と書いている」とも強調。「今日、ここに様々な教派の教会から集まっている。でも一つの祈りをするために一つとなっている。私たちは一つであることを覚えていこうではありませんか」と語りかけた。
イ氏は「2人、3人、私の名によって集まるなら、私もそこにいるとイエス様は言われた。違う性格の人が、普段仲違いしている人たちが祈りを通して一つになる時、神様によって驚くべきことが起こる」と語る。「今、両国の政治的状況は最悪だ。だが、私たちは互いの政治的状況を乗り越え、イエス・キリストを知る者たちが祈りを通して一つにならなければならない。祈りを通して一つとなった場所には天国の御業が起こる。私たちは時に祈りの力を忘れてしまう。だが、世の中で叫ぶことより、祈りのほうが力強いと考える。すべての歴史を動かしておられるこの方に祈る時、この方自身が偉大な御業をなされます」
「罪はいつも葛藤と分裂を、憎しみと怒りを起こす。いちばん近くにいなければならない存在を敵に回してしまう。しかし、神様は回復してくださる」とイ氏。「福音の力は偉大だ。憎しみの戦いの過去を、赦しと和解の未来に変える力がある。罪という存在をイエス・キリストが解決してくださったがゆえに、私たちは十字架を通して平和を見ることができる。日本と韓国の本当の意味での平和な関係は、政治的なものからでなく、福音によって起こる。だから、日本と韓国の教会が一つとなり、キリストにあって赦しと和解を、キリストにある平和を宣言しなければならない」と結んだ。
祈りの時間では、▽両国の各界リーダーたちのために、▽両国の政治経済の交流の回復と守りのために、▽両国の次世代の守りと祝福のために、▽両国の教会が一致し、互いに励まし合えるように、▽両国の一致を妨げているものが取り除かれるように、▽文化、スポーツなどの交流を通して祝福の御業が広がるように、▽世界平和と宣教を担う、両国のパートナーシップが深まるように、と七つの祈りの課題を、日韓の14人の牧師らが「導き」「まとめの祈り」という形で代表祈祷し、会衆の祈りを導いた。参加者は「韓国と日本が互いに愛し合えるように、一つとなれるように」と熱心に祈った。
最後に会衆一同で「花も」を賛美した。