館山屋根修理プロジェクト開始 広島から大工チームを派遣

写真=アクアカットというシートを張ることで、防水効果が見込める

台風15号、19号、21号による相次ぐ被害を受けている千葉県館山市周辺。屋根被害を受けた家屋では、ブルーシートで応急処置をしても、次の台風ではがれ、被害に追い打ちがかかっていた。

 地元NPO法人とキリスト教系団体が連携する「安房フォーラム支援隊」は、館山市とその周辺の家庭で業者による修理が困難な家庭に対して、11月15日から「館山屋根修理プロジェクト」を開始した。キリストの精神に基づき、大工チームを広島から派遣し屋根修理を行い、被災者の心身を支える一助となることをめざす。

 同プロジェクトでは、屋根の垂木、板材の修復、ルーフィングシート(アクアカット)を貼る。屋根が修復され、ルーフィングが貼られることで、ブルーシートのように頻繁に張り替える必要はなく(1年程度はもつ見込み)、雨漏りを抑えることが出来る。又、カビによる健康被害の未然防止や家屋の腐食をこれ以上悪化させない目的もある。

 安房フォーラム支援隊は、地元NPO法人安房文化遺産フォーラムを中心に地域の諸団体が協力。台風15号以降、キリスト教系団体からはクラッシュジャパン、OBJ、CWSが協力してボランティアと共にがれきや樹木の撤去、ブルーシート(タープ)貼り作業などを行ってきた。館山屋根修理プロジェクト実行委員会はクラッシュジャパン、救世軍、キリスト教会広島災害対策室の共同で立ち上げた。代表は山尾研一さん(クラッシュジャパン事務局長)。問い合わせ先はpastoryamao@gmail.com