ナチス忠誠を拒否した農夫の信仰と葛藤 エキュメニカル審査員賞受賞映画「名もなき生涯」全国公開

 

写真=2月21日(金)より全国公開 ©2019 Twentieth Century Fox

 第二次世界大戦下、ヒトラーへの忠誠を拒絶し、自らの信仰に殉じた農夫がいた。その史実を描いた映画「名もなき生涯」は2019年の第72回カンヌ国際映画祭において、「人間の内面を豊かに描いた作品」として、キリスト教関連の団体から贈られるエキュメニカル審査員賞を受賞した。12月4日にはバチカンで異例の公式上映がされ、絶賛を受けた。この映画が2月21日から全国で公開される。監督のテレンス・マリック氏はカンヌ国際映画祭でパルム・ドールや監督賞、ベルリン国際映画祭で金熊賞などの最高賞を受賞した巨匠だ。今回の映画で46年のキャリアの中で初めて実在の人物を描いたという。

 そのストーリーは、こうだ。─第二次世界大戦時、ヒトラーへの忠誠を拒絶し、ナチスに加担するより自らの信念に殉じた一人の農夫がオーストリアに実在した。彼の名はフランツ(アウグスト・ディール)、山と谷に囲まれた美しい村で、妻のフランチスカ(ヴァレリー・パフナー)と3人の娘と暮らしていた。戦火が激化し戦争に駆り出された彼は、ヒトラーへの忠誠を頑なに拒む。直ちに収監され裁判を待つフランツを、フランチスカは手紙で励ますが、彼女自身も村でひどい仕打ちを受け始める─

 映画「名もなき生涯」▽原題:A Hidden Life、配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン 公式サイト:namonaki-shogai.jp

 【試写会に招待】「名もなき生涯」の特別試写会が2月4日午後6時30分、ニッショーホール(東京都港区虎ノ門二ノ九ノノ16 日本消防会館)で開かれる。5組10名を試写会に招待。応募宛先は〒150- 0046 渋谷区松涛1ノ5ノ1 マストライフ201 メゾン クリスチャン新聞係。締め切りは1月27日必着。