憲法特集 「緊急事態」の中の教会 憲法とキリスト者の自由

非常事態、自粛…。コロナ禍の中で、われわれは「不自由」を肌身に感じている。しかし、社会には、それ以前から様々な不自由の問題があった。特に日本国憲法が規定しているものが揺るがされる社会政治の状況がある。キリスト者は、聖書が伝える自由を土台にして、それらの問題へ、どのように向き合えるか。

◯緊急事態「それでも、礼拝の自由」教会が教会であることの塩気を保てるか
寄稿・吉髙叶(日本バプテスト連盟市川八幡キリスト教会牧師)

◯書評 至急に読むべき「自由」を考える本たち
抵抗権、人権深めれば対話生む 評・上中栄=日本ホーリネス教団旗の台教会牧師
『抵抗権と人権の思想史 欧米型と天皇型の攻防』 森島豊著、教文館、3,300円税込、A5判

問題は深刻化している 学校、哲学、改革長老派神学、教育史の視点 評・袴田康裕=神戸改革派神学校教授
『天皇制と平和憲法』信州夏期宣教講座編 岡田明・福嶋揚・瀧浦滋・辻直人、いのちのことば社、1,650円税込、A5判

国家の論理に回収される道筋 戦中教会の尋問書、宗教統制を読み解く 評・吉馴明子=恵泉女学園大学名誉教授
『知られなかった信仰者たち 耶蘇基督之新約教会への弾圧と寺尾喜七「尋問調書」』 川口葉子・山口陽一共著、いのちのことば社、990円税込、四六判