基督教大韓監理教団・桂山中央監理教会元老牧師で、日本宣教にも積極的に貢献した崔世雄牧師が、6月25日、胆道癌による合併症により天に召された。83歳。告別式は、6月27日、桂山中央監理教会でユン・ボハン監理教団監督代行の司式でとり行われた。

出版記念講演会で語る崔氏。2013年6月

1937年、韓国・仁川で生まれ、監理教神学大学・大学院を卒業。桂山中央教会を40年以上にわたって牧会する中で、教会をあげて「総力伝道」に取り組み、150人の教会が数千人規模の教会へと成長した。日本宣教に重荷を持ち、最後の瞬間まで、日本のリバイバルと日本人の救霊、韓国教会の発展に情熱を燃やし、「日本における伝道の種つくり運動」代表を務めた。2009年、いのちのことば社・クリスチャン新聞韓国支局開設の際には、支局事務所を提供するなど、物心両面の支援を惜しまなかった。13年には『残りの民 日本の教会に希望はあるか』(いのちのことば社)を邦訳出版。出版記念講演会では、伝道が困難といわれる日本の状況に対して「日本に残された100万人が唯一の真の希望だ」「日本に残されたクリスチャンが全員伝道者に変えられるように」と励ました。東日本大震災の被災地を訪問した時には、地元の牧師らと懇談。被災地支援を継続的に行った。