キリスト全国災害ネット オンラインで第1回会合 つながりを神は用いられる 全国6地区の同じ世話人で働きを継続

昨年11月に発足した、首都圏直下型地震、南海トラフ地震など、今後予想される地震や津波などの大災害に備え、協力するための全国ネットワーク「キリスト全国災害ネット」(略称・全キ災)の第1回目の会合が6月30日、Zoomによるオンラインで開催された。災害支援団体及び教団教派の災害支援部門メンバー、メディア関係者など加盟団体22に、加盟を検討しているグループのメンバーを含む39団体から57人が参加。世話人代表の北野献慈氏(キリスト教会・広島災害対策室室長)の挨拶、世話人副代表の横田法路氏(九州キリスト災害支援センター理事長)のメッセージ、2020年度の世話人の決定、規約変更の議題の後、3~5人のグループに分かれてディスカッションした。

司会進行は世話人副代表の佐々木真輝氏(3・11いわて教会ネットワーク事務局)。最初に北野氏が、発足の経緯について語った。「度重なる国内の災害に対し、各地域で災害支援ネットワークが立ち上がり、連携し協力するようになり、超教派の災害支援団体も協力した。その中で、大災害に備えるためクリスチャンネットワークが全国的に協力していこうと、昨年2回の懇談会を開き、11月に満場一致で全キ災を発足させた」。「今回は発足後最初の会合。集まるのが難しい状況でオンラインでの会合だが、各自の賜物、経験が分かち合われ、よりよい協力がなされていくひと時を過ごせたらと願っている」と期待した。

横田氏
北野氏

横田氏は、「コロナ自粛の期間中、災害支援は日本の教会にとって不要不急なのかと問われた時、やはり日本の教会に必要なんだという思いが与えられた。だが一クリスチャン、一教会でできることは限られている。だからネットワークが与えられている」とし、その上でエゼキエル書37章7~10節を引用。「骨と骨とが互いにつながり、その上に筋がつき、肉が生じ、皮膚がその上をおおい、息が吹きかけられた時に生き返って、大群衆となった。同じく、今までつながることのなかった教会と教会、教会と団体がキリストの体としてつながる時、聖霊の風が吹き込まれ、日本の教会のリバイバルのためにこのネットワークが用いられていくのではないか。この回復の幻を共にさせていただきながら、この働きが多くの教会、人々に広がっていくようお祈りしたい」と述べた。
議題では、これまで暫定的だった全国6地区の世話人と世話人補佐・書記が、2020年度も引き続き担うことを満場一致で採決。規約変更では、前文に関しては「大災害」とは何なのかと問う意見や、「キリスト教精神に立つ」という文言を入れてほしいなどの提案があり、引き続き継続審議に。規約5「世話人を選び、会の運営に当てる」の項目に「任期中、アドバイザーを置くことができる」を追加、規約6「本部を以下に置く」を「本部を世話人代表の住所に置く」に変更、の二つの議題は満場一致で採決した。

会合はリモートで行われた

ディスカッションでは「災害前にどんな協力・準備ができるか」をテーマに、各ループごとに意見交換した。全体での分かち合いで出た意見は、以下の通り(一部抜粋)。
「今のうちに一人でも多くのボランティアリーダーを育てていきたい。今までの経験から、ボランティアセンターが立ち上がっても、リーダーがいないと運営が難しい」、「3・11の経験から、現場でどのようにセンターを立ち上げ、ボランティアを受け入れていくかが大切。そのためのセミナーを地域で行っていく必要がある」、「年輩者でなく若者が鍵。普段から若者グループに入ってもらって、ネット上に情報交換できる場を作る。だが、今の若者はホームページやフェイスブックはほとんど見ない。見るのはラインやインスタグラムだ。ホームページも、若者に情報共有できるアイデアをもらうことが肝心だ」、「国内の災害支援が中心だと思うが、海外でも何かできないか。海外からボランティアをどう受け止めるか。いずれにしても、海外の教派教団、団体との連携が必要だ」、「人材育成はこれまで団体ごとになされてきたが、全国ネットなら他団体から講師を招いてのセミナーが可能になる。具体的には、被災地で子どもとどう接していけばいいのか、防災士の学びが必要だと思う」、「全国をつなぐネットワークに教会単位でも入ってこれるように、教会防災ネットワークの人たちが入りやすいような呼びかけがほしい」、「西日本豪雨で被害に遭った岡山では、発災直後にモルモン教、統一協会、摂理が入ってきた。なのでアドバイザーに、異端カルト専門家も入って、目を光らせてほしい」、「新型コロナウイルス(疫病)の感染拡大も大災害の一つとして受け止め、教会で何かできないか」
次回の会合は10月13日、オンラインで。全キ災のウェブサイトはURL https://zenkisai.net/