教会に広がるがん哲学外来カフェ がん患者の対話の場 世田谷深沢にオープン
がん患者の対話の場 世田谷深沢にオープン 教会に広がるがん哲学外来カフェ
順天堂大学名誉教授の樋野興夫氏が提唱する、がん患者やその家族の対話の場「がん哲学外来カフェ」が教会に広がっている。カフェは全国で約200か所あり、うち教会は50ほど。今後もさらに増えていく傾向にある。
6月27日には、「がん哲学外来 メディカル・カフェin世田谷深沢」(代表・月岡邦彦)が、世田谷区駒沢の日基教団・深沢教会でスタート。樋野氏を招いてのオープン記念講演が開かれた。代表の月岡氏(深沢教会員)は、自身もがん闘病中だ。挨拶では、カフェを始める経緯をこう話した。「東日本大震災直後、妻が子宮・卵巣がんを告知され全摘手術をした。抗ガン治療を受ける前に妻は『髪の毛がボロボロ抜けるのは気がひけるので、坊主頭にして』と。思わず涙が出た。その1年後、今度は私が前立腺がんの告知を受けた。2019年5月、病院にあった広報紙で樋野先生の言葉『どんな状況でも生きていることには価値がある。それに気づいてもらうことが僕の使命』と出会った。今年3月にがん哲学外来に登録。コロナの影響で遅れたが、教会やカフェをやっている方々に背中を押してもらって今日を迎えた」(次号で詳細)