香港国家安全維持法成立 教会の混乱と抵抗

香港で「一国二制度」を揺るがすと反対運動が起きた「香港国家安全維持法」が6月30日に施行された。抗議集会が拡大し、7月1日には「香港独立」などの旗を持っていた10人が同法に基づいて逮捕された。民主派のリーダーでキリスト者の黄之鋒氏らが関わる団体なども同法の影響を避けるため解散した。昨年来の「反逃亡犯条例」運動に続き、キリスト教会でも「香港国家安全維持法」について様々な議論や混乱が起きている。
中国の出先機関、中連弁(中央政府駐香港連絡弁公室)は、6月21日に国家安全維持法に関して、香港の宗教指導者を集めたシンポジウムを開催した。中連弁の代表者は国家安全維持法は、人権を最大限に配慮し、宗教の自由を保つと主張。21の指導者と宗教団体の代表者らは、同法が香港の長期的な繁栄と「一国二制度」の安定に貢献すると、支持を表明した。大公報など中国に親和性のある香港メディアが伝えた。
一方、香港のキリスト教メディア「時代論壇」は、連日国家安全維持法を危惧する声を報じた。、、、、、

2020年7月12日号掲載記事