世と歴史の重荷を担う教会でありたい 朝岡勝(日本同盟基督教団徳丸町キリスト教会牧師)

戦責告白を見つめる

戦後70年を迎えた2015年の秋、日本福音同盟社会委員会・青年委員会による「50+20 ―日本の教会の戦後70年―」という集まりが開かれました。私も13年から「希望を告白する夜」という集まりを続けていたこともあり、準備会合に参加しました。
戦後70年の意味を若い世代とともに考えたいという願いのもと、テーマやプログラムを話し合う中で、戦後50年を迎えた1995年は福音派にとって過去の戦争罪責を見つめる貴重な機会であったこと、今の若者たちが95年前後生まれの世代であることから、「戦後50年、それから20年」という意味で「50+20」というちょっと変わったテーマが決まったのでした。
当日はお茶の水クリスチャン・センターの8階チャペルは満席となり、若者だけでなくシニア世代から小さなお子さんたちまで多くの方々が集まり、午前から夜までの講演、分科会、ライブ、賛美とメッセージの集会など、従来にない熱気にあふれた集いとなりました。それはまたある種の危機感の共有をも意味していたと思います。
あれから5年。世界は「ナショナリズム」(国家主義)、「レイシズム」(人種主義)、「マモニズム」(拝金主義)が台頭し、加えて今回の新型コロナウイルス禍の影響は計り知れません。そのような中で戦後75年をどのように受け取り、継承すべきか。ただ座り込んで考えるだけでは何も始まらない。とにかくできることを、できる仕方で、考えつつ歩むことが教会の取り組みなのだと思います。、、、、

2020年8月9日号掲載記事