ポストコロナにおける教会の 環境ビジョンのすすめ 環境と教会を考える⑥ 寄稿・石原謙治

聖書と祈りを土台に、環境問題への警鐘を鳴らす全世界規模のキャンペーン「創造の季節」(Se
ason of Creation、https://seasonofcreation.org/)が9月1日から始まる。環境意識や持続可能性のテーマに日本の教会でどう取り組めるか。今回から3回にわたり、環境NGOでの経験があり、環境と宗教をテーマに研究を続ける石原謙治さんの寄稿を届ける。
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多くの人にとって、環境問題に取り組むことは、難しいと感じるかもしれません。気候変動や海洋汚染など地球規模の多様な問題がありますし、それぞれ解決への道筋は複雑です。環境問題に対しては、様々なレベルでの取り組みがあります。例えば、個人が日々の行動を見直す、企業が持続可能な方針を打ち出す、自治体が条例を作る、国が法整備をする、国連が国際的な枠組みを作る、などです。
レジ袋を断ったり、マイボトルを使うなど、人々が自分の行動を見直すことで、大きな問題に対処しようとすることは、とても大切で奨励されています。しかし、環境問題の深刻さを知れば知るほど、自分の小さいアクションで変えていくことができるのか、と悩みつまずく人も少なくありません。、、、、、

2020年8月30日号掲載記事