ポストコロナにおける教会の 環境ビジョンのすすめ② 環境と教会を考える⑦ 寄稿・石原謙治

聖書と祈りを土台に、環境問題への警鐘を鳴らす全世界規模のキャンペーン「創造の季節」(Season of Creation、https://seasonofcreation.org/)が9月1日から始まる。環境意識や持続可能性のテーマに日本の教会でどう取り組めるか。今回から3回にわたり、環境NGOでの経験があり、環境と宗教をテーマに研究を続ける石原謙治さんの寄稿を届ける。
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前回は、教会として環境問題に取り組むことの大切さをお伝えしました。日本においてキリスト教が少数派だとしても、個人だけでなく、教会として行動することで、大きな意義と力が生まれます。例えば、震災など大きな自然災害が起きた時、教会はネットワークを生かして被災地ボランティアに大きな貢献をしてきました。
現在は、様々な世代の人々が環境問題に関心を持っています。教会がエコな取り組みを実践することは、地域への証や、伝道の機会にもなるのではないでしょうか。今回は、コロナ禍の今、環境のために教会でどのようなアクションができるかを考えたいと思います。

①教会で簡単に変えられるものは何かを考える

しっかり分別する。クールビズにする。日曜日以外使わない待機電力をカットする。提供する飲み物はペットボトルでなく紙パックにする。グループでカフェに集まるとき、ストローは断る。教会周辺のごみ拾いをする。シンプルからチャレンジングなことまで、取り組みや工夫をアイデア集としてまとめていくことも役立つと思います。

②教会のイベントと連動できるかを考える

英国国教会では、キリストの受難を覚えるレントの期間に、プラスチック断食をするという企画があります、、、、、、

2020年9月6日号掲載記事