多文化共生と心の壁超える支援 ローザンヌ・ビジョン・フロンティア2

8月に開かれた「ローザンヌ・ビジョン・フロンティア」(以下LVF、日本ローザンヌ委員会主催、9月13日号で一部既報)のセッション2では、「『多文化共生社会における心のバリアフリー』─未来─」のテーマで国際支援、医療、芸術など、具体的な分野でのコロナ禍対応が紹介された。
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LVFの企画構想では、歴史観と世界潮流を踏まえ、「次世代アーキテクチャーによる次世代アプローチを開拓する」という文脈共創の展開が盛り込まれた。
構想では、▽地球環境破壊、格差社会と貧困、人種差別や人身売買、核廃絶や廃棄物問題など「世全体の罪」(Ⅰヨハネ2・2)を抑止・防止し、平和を希求する包括的アプローチ、▽米国型、中国型の資本主義の共存が求められ、従来の金融資本主義はデータ資本主義に移行▽一方で、巨大テクノロジー企業に情報と富のすべてが集中、行き過ぎたデータ経済への反動と、個人情報保護の必要性▽拡大する仮想経済(内需、IT、仮想空間)と縮小する現実経済(輸出、実需、現実空間)に対し、生活様式・ビジネス様式の刷新・更改(例えばインターナショナルスクールが取り組む次世代教育、Google/Chromebook利用のGIGAスクール)など、現代潮流を紹介した。
このような中発生したパンデミックは、「感染症と経済縮小(失業や格差拡大)という深い喪失になって世界を苦しめている。これは、宣教縮小や教会縮小による宣教師・牧師の失業にまでつながる、、、、、、

2020年9月27日号掲載記事