感染拡大下での各教団・宣教団体の対応 教会の進むべき道が問われる 宣教フォーラム分科会③

日本福音同盟(JEA)宣教委員会主催による「JEA宣教フォーラム2020」が9月29、30日、オンラインで開催。テーマ「コロナ禍で、宣教について考える」に関連し、主題講演(10月18、25日号既出)と共に分科会でも議論が展開された。29日の分科会「宣教研究部門B:宣教担当者会議『コロナウイルス感染拡大下での各教団・宣教団体の対応』」では、日本福音キリスト教会連合(JECA)の対応を井本祐介氏(おざく台キリスト教会牧師)、日本メノナイトブレザレン教団(MB)の対応を船橋誠氏(石橋キリスト教会主任牧師)、日本ホーリネス教団(ホーリネス)の対応を加藤望氏(広島福音教会牧師)が報告した。
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井本氏は「JECAは教会の連合体で、各個教会の主体性を重んじつつ、各地区、全国に運営委員会を設けている。その中で、まず各教会で取り組み、対応できない場合は各地区、さらに全国で、という順序がある。東日本大震災以降、災害時の特別な緊急時対応の申し合わせ事項を定めており、今回はそれを用いて、今までのプロセスを超え全国からも対応することができた」と言う。
4月初めに全国運営委員会のもと新型コロナウイルス感染症対策窓口を設置し、①情報の配信、②アンケートの実施、③経済的な支援への呼びかけ、を行ったと報告。「情報がうまく行き届かない教会もあるので、感染対策窓口からのお知らせとして、礼拝での感染防止の注意点やコロナ対策、各教会の様子、教会運営に対する各種の提案などの情報を発信している。所属する約200教会にアンケートを送り、各教会の感染対策や献金状況、その他の対応で困っていることなどを把握すると同時に、JECAとしてどんなことができるのか調査している。また、様々な事情がある教会のための支援基金を用い、上限30万円で支援を行うことになり、8月8日に『コロナ対策に支援基金を使えます』という呼びかけをした」と報告した。
船橋氏は、「教会の礼拝や諸活動を自粛する決断をした。礼拝、諸集会をするしないに関しては、全体で一律に決めるということはせず、基本的に各教会の判断に任せるという形になった」と話す。「各地域の感染状況、教会堂の規模、出席人数によって違う。少人数で三密にならない教会は、周りへの配慮と感染対策を行う中で礼拝を継続している。大阪にある教会は3~5月まで会衆が集まる礼拝、諸集会は一切中止し、オンライン配信という形で続けてきた。礼拝プログラムとメッセージを信徒宅に郵送するサービスを行った教会、奉仕者だけ集まって礼拝をし、その模様を同時配信した教会もある」
教団では、コロナ禍にある各個教会の状況把握と援助のため連絡を取ったり、礼拝の同時配信をしたいがやり方が分からない教会のために、オンラインにたけた奉仕者を派遣する体制作りを進めている、、、、、、

2020年11月22日号掲載記事