震災11か月目の2月11日、「東日本大震災3・11超教派一致祈祷会」(同世話人会主催)が東京・新宿区の淀橋教会で開催。岩手県の被災教会と地域を支援する「3・11いわて教会ネットワーク(以下いわてネット)」事務局の佐々木真輝氏(保守バプ・北上聖書バプテスト教会牧師)が、岩手県の支援活動について報告した。

 「いわてネット」は東日本大震災発生から2週間後、4人の岩手県の牧師によって立ち上がった。現在、岩手県の牧師・信徒5人からなるコアメンバーを中心に教会のネットワークとして構成。さらに県外から応援に駆けつけ常駐する現地協力スタッフなど10人が与えられている。他の支援教会、団体と協力しながら宮古・田老、山田、大槌、大船渡、陸前高田の4地区で活動し、今後、岩泉・野田にも展開する。
 支援では、「在宅避難やみなし仮設(未公認の仮設被災者が自分で探した避難先を仮設住宅とみなして自治体が援助する住宅)に避難している方など、支援が届きにくい場所に届けるよう心がけてきた」という。そのような活動を通じ、「片付け作業を手伝ってあげたことを機に宮古市のある旅館が支援拠点を提供してくれた」「一人の青年が始めたカフェが広がっていき、いい働きをした」「沿岸部にいる被災者を内陸に招き1泊旅行に招待した」「仮設やみなし仮設を一軒一軒回る中でクリスマスに何かしてほしいという声が上がり、大船渡市で200人規模の集会を行った」など、その広がりについて報告。「支援活動をする中で、点と点が結びついていくという経験を何度もしている」と証しした。(中田 朗)

 祈りの課題
?支援活動に関わる人々に知恵と忍耐が与えられるように
?教会、キ教支援団体との協力関係
?中長期スタッフのサポート、健康的な教会生活
?岩手にも放射線量が高く除洗が必要な地域、教会があるのでそのため
?3月11日に行われる記念集会のため。