憲法フェスティバル全国オンライン集会(日本バプテスト連盟憲法改悪を許さない私たちの共同アクション担当者会主催)が憲法記念日の5月3日に開催された。テーマは「キリスト者にとっての9条とは?」。講師は日本YWCA業務執行理事で日本キリスト教協議会副議長の西原美香子氏。1947年の日本国憲法施行から75年となる今、あらためて9条の持つ意味を語った。

西原美香子氏

西原氏は、1990年の湾岸戦争以降、政府が戦争関連の法整備を進める中で、キリスト者、宗教者が連帯して生まれた「平和を実現するキリスト者ネット」「平和をつくり出す宗教者ネット」の発足に携わり、今も活動している。

西原氏は「今なぜ9条なのか」と問うて、2008年5月に行われた9条世界会議に目を止める。41か国・地域から約200人以上が参加し「武力によらない平和」をテーマに開催された会議では、9条の短い条文の中に、戦争放棄のみならず、紛争の予防、人権の回復、持続可能な環境や経済の安定など、平和を見出す道筋があると、様々な言葉で語られた。「9条を守り、その考え方を世界に広めることは、世界中の紛争解決に向けて日本が貢献できること」

その上で、キリスト者にとって9条とは「祈りであり、生き方」だと、、、、、、

クリスチャン新聞2022年5月22日号掲載記事)