被災地で見つかったクマとイースターエッグが絵本に
2011年、イースターを目前とした受難週に、支援団体クラッシュジャパンのウィルソン利恵さんは壊滅状態にあった南三陸の海岸でピンク色のクマのぬいぐるみに出会った。そのクマはイースターエッグを胸につけていた・・・。
被災地で出会ったクマから、絵本が生まれた。『くまのリッキーとにじいろのたまご』だ。海辺の町のおもちゃ屋で、少女がクマのぬいぐるみと出会う。ぬいぐるみは地震と津波に流される経験をするが、少女と再会。クマが胸につけていたイースターエッグが子どもたちの「きぼうのしるし」となった。
被災地に住む子供たちに希望と愛と心の癒しを与えるためのつくられた絵本で、すでにクラッシュジャパンによって宮城県、岩手県、福島県の子供たちに配布している。イーブック出版によって一般書店での販売も始めた。本の売り上げの一部はクラッシュジャパンを通して被災地の復興のために使われる。
『くまのリッキーとにじいろのたまご』
原作 ジョナサン・ウィルソン、文 みなみななみ、絵 グラハム・フレミング、製作・監修 クラッシュジャパン 発行 イーブックス A4変型版 1,575円税込