バウワー氏追悼説教 酒井氏 手紙で人を励まし続けた
オペレーション・モビライゼーション(OM)創立者のジョージ・バウワー氏(4月14日に逝去、5月7日号既報)は世界宣教に数多くの人々を動員してきた。1995年からOM日本の代表を務め、バウワー氏と親交のある酒井信也牧師(聖書教会連盟・内灘聖書教会)は、4月30日の礼拝説教を、追悼メッセージとして語った。バウワー氏の日本とのかかわりを中心に一部を抜粋掲載する。
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前半はバウワー氏の回心や献身、OM創立の歩みを様々なエピソードとともに振り返った。
1970年に宣教師とキリスト教文書を載せたロゴス号が就航し、74年に初めて日本に来航した。これをきかっけにOMの働きに参加する日本人が相次ぎ、現在にいたる。「乗船の働きは2年。当初は『世界を見たい』『英語を話せるようになりたい』といった動機で参加する者たちも、2年たつと、その後の働きを神様に委ねるほど、心が開かれる。乗船経験者の半数以上が牧師、宣教師、宣教団体スタッフとして活躍している」と話した。
OMは世界120か国以上で、ボランティアふくめ5千人近い人々が働きにかかわる。インドでの働きは、4千あまりの教会を生み出すほどになり、一つの教団として独立した。
「バウワー氏は本当に神様を愛して、人を愛していた。かかわった人とずっとコンタクトを持ち続けていた。毎年、必ず近況を伝えるお便りが届く。今そのお便りが来なくなるのは寂しい気持ちもする」と振り返る。
「鉄道好き」の側面も紹介。「彼は一度お忍びで日本に来て、東京から、金沢、京都、そこから長崎まで列車で旅行した。新幹線や列車に乗るのが好きなのだ。金沢で一泊した翌日の晩に電話が来た。『今、どこにいると思う。長崎だ。平和祈念像の前にいる』とうれしそうに話していた。
列車に乗る間にも、様々な人に手紙を書いていた。そのようにして、毎日何十通、何百通の手紙を送り続けていました」。最後に「彼はイエス・キリストの大宣教命令に生きた。この命令は私たちにも語られている。世の終わりまで共にいてくれるイエスに期待して歩もう」と勧めた。
YouTubeチャンネル「 Uchinada Bible Church 」で説教を視聴できる。
【高橋良知】
(2023年05月28日号 05面掲載記事)
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