ルポ「ゴスペルで教会の敷居低くなった」 洛西キリスト教会
★「ゴスペル歌うと元気が出てくる」
京都市内の西、桂川を越えた一帯は「桂」と呼ばれている。ここは古来、渡来系の一族である秦氏が居住していた地域で、江戸時代には宿場町として栄えた地域でもある。この桂の地にあるのが世界福音伝道会洛西キリスト教会(奥村拓也、みちよ牧師=京都市西京区桂清水町103番地)だ。
同教会は1969年、ドイツから来た女性宣教師ギセラ・ウィンドさんが、桂病院に入院中の長谷川敏子さん(同教会員)を見舞った時に、神様から「桂に私の教会を建てる」という声を聞いたのがきっかけでスタート。その後43年間で十数人もの宣教師や日本人牧師が赴任し、福音宣教のバトンを手渡してきた。
だが、その間に様々な痛みも体験。そんな中、一度牧会に挫折した体験をもつ奥村夫妻が02年に赴任。この時から教会は少しずつ息を吹き返していった。08年1月には、教会で「洛彩ゴスペルクワイアー」を開始した。(中田 朗)
写真=週1回木曜日夜に行われている洛彩ゴスペルクワイアーの練習風景