社会に開かれた新キャンパス
クリスマス・イルミネーション点灯

今年4月に開校した、関東学院大学横浜・関内キャンパス(横浜市、愛称・オリーブスクエア)で11月28日からクリスマス・イルミネーション点灯が始まった(12月24日まで毎日16時30分から22時まで)。日が暮れて、点灯したクリスマス・ツリー(写真下)の前で学生たちが次々と記念撮影をしていた。12月19日にはクリスマス礼拝を市民に開放して催した。


開港以来の歴史がある関内地域は、商業地、庁舎街、飲食街、観光地、困窮者支援エリア、スポーツアリーナ、など多様な特色があり、近年は再開発も進む。同キャンパスは、「社会連携教育」を推進し、学生、教職員、企業、自治体、市民が「自然に交わり合う」設計がされている。
地上17階建てのキャンパスは、地下1階から5階までが、市民が利用できる。6階以上が学生向けの学習スペースや教室、ゼミ室だ。大学のシンボルのオリーブを中心にしつつ、各エリアを聖書のシンボルでコンセプト化している。
1階のシンボルは「小麦」。いのちのパンである、イエス・キリストを表わす。同大学の源流の一つ、1884年立のバプテスト神学校とネイサン・ブラウン宣教師にちなんだカフェ「Nathan-Coffee 1884」は健康志向のメニューを提供する。地下にはブックカフェ「BACON Books & cafe」(写真下)がある。


2、3階は「大麦」。多くの人を招く「5千人の給食」に由来する。テンネー記念ホールは同学院設立者の一人、チャールズ・B・テンネー宣教師の名を冠した。学内礼拝や講演会などで使用するほか、市民団体が利用できる。4階は「イチジク」。園丁の「仕事」をイメージする。一時利用のできるコワーキングスペースや会議室もある。5階は「ブドウ」。「平和」「繁栄」「神との契約」を示し、知の象徴だ。市民利用ができるデジタル図書室がある。
6階は「ザクロ」。「再生」「不死」「希望」の象徴。各種発表スペース、自習室などがある。7、8階は「ナツメヤシ」。吹き抜けの「ラーニングコモンズ」はグループワークが可能だ。庭園「フォレストテラス」(写真下)には、十字架のオブジェを掲げたオープンチャペルがある。9~16階の教室エリアは「オリーブ」。見晴らしの良い17階は「ハト」がシンボルだ。


宣教師たちのスピリットを感じながら、休息や交流、様々な知識に触れる場所になりそうだ。

2023年12月24・31日号   13面掲載記事)