日本同盟基督教団「教会と国家」委員会が主催する「2.11信教の自由セミナー」が2月12日、大阪・茨木市の同教団・茨木聖書教会で行われた。


同教会副牧師で東京基督教大学講師のハレファ・スルヤ氏=写真=が、「国家は教会とどう関係するか―カイパーの共通恩恵論から考える」の題で講演。

聖書で語られる「恵み」は特別恩恵を意味するが、共通恩恵も聖書全体に見いだせる、とするアブラハム・カイパーの共通恩恵論を、ローマ13:4、創世記9:6から解説。カイパーが類型だてた共通恩恵の3つの役割、(1)罪による腐敗の抑制、(2)地上における生活維持、(3)人類の発展を可能にする、を紹介した。

特別恩恵と共通恩恵の関係について、エペソ2:8〜9、ヤコブ1:17などから解説。
(1)同じく神の恵みであること、(2)同じく神の栄光を現すため、(3)共通恩恵は特別恩恵の前提、(4)特別恩恵は共通恩恵を強化する、とした。

そのうえで、教会と国家が対立概念であるかのような現状について、国家という概念もまた共通恩恵の果実であり、クリスチャンは政治と協力すべき、と解いた。
クリスチャンの努めとして、政治的権力を注意深く見ること、政府と協力すること、政治分野を発展させること、を行っていきたい、と締めくくった。