戦争中、敵国となった地で日本人移民たちは、苦難と恩恵を経験した。『隣人を愛するということ 日系アメリカ人と日本を助けたフレンド派の人々の記録』(杉村宰著、三月社、2千200円税込、四六判)はその歴史を、個々の人物の視点で紹介。著者は「聖書を持ち出して自分の正当性を訴えてきた人間の、悲しい歴史」を認める一方、国境、文化、言葉をこえて、良心、神の声に聴いた信仰者たちの姿に学ぶ。

葬儀も「死を意識」させる(4面参照)が、『死を意識して生きる希望』(樋野興夫・小澤竹俊共著、いのちのことば社、千320円税込、B6変)では、終末期医療に携わる二人が語り合う。人の苦しみに気づき、行動を起こせるとき「一人ひとりが内なる神に気づく」とも話す。

―子どもを自死で失う。その「最悪の経験」を生き延びる上でも「喜びの選択」が不可欠だった…。『喜びは選ぶもの』(ケイ・ウォレン著、鈴木敦子訳、いのちのことば社、2千200円税込、四六判)の著者は実体験からそう話す。聖書が勧める「喜び」は、心を偽ることではない。イエスの「喜び」の姿や「喜び」の考え方を具体的な例から紹介する。

 


『揺るがない平安がここに「世の光」「ライフ・ライン」バイブルメッセージ集』(太平洋放送協会企画構成、いのちのことば社、330円税込、B6判)はラジオ、テレビで放送した10人の説教集。3月に逝去した岩井基雄氏(7面参照)の説教4編もある。最後の説教題は「死を超えるいのちと、再会の希望に生かされて」。

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