千鳥ヶ淵1 千鳥ヶ淵2 敗戦70年を迎えた8月15日、東京・千代田区の千鳥ヶ淵戦没者墓苑では、毎年恒例の「8・15平和祈祷会」(同実行委員会主催)が開かれ、例年以上の参加者が集った。説教者は『靖国の闇にようこそ』著者の辻子実氏(バプ連盟・恵泉バプテスト教会員)。辻子氏は「お前たちの鋤を剣に、鎌を槍に打ち直せ」(ヨエル3・10、新共同役)を引用し、「エノラ・ゲイの乗組員に対し、ウイリアム・ダウニーという牧師は、出陣のため祈った。そして原爆が広島に投下された。平和を切望しつつ、原爆が投下された。教会は平和の個所だけでなく、戦争の個所を伝えて行くべきだ。そして、『弱い者に「私は勇者だ」と言わせよ』という聖書個所をどう読むのか、教会は問われている」と語った。

説教の後、グループに分かれ、日本が戦争をする国にならないように、人を殺し、殺さされ、殺させる国にならないようになど、平和を願い祈り合った。